【銀魂】ドSなあいつは好敵手【沖田総悟】

お勘定 ページ50

「はい、この前言ってたお礼ね」


横から色とりどりの甘味が乗った皿が差し出された。
あいつの、Aの笑顔と一緒に。


「良かったね、今日は食べそびれなくて」

「…おぅ」

「素っ気ないなぁ、折角全力で腕振るったんだからもうちょい喜びなよー」


ケタケタと女っ気無く笑うこいつは、さっきまで舞ってた奴と同一人物とはとても思えねェ。


「てめェ、さっきまでの女らしさ何処に置いてきた?」

「ムッ。……皆さーん!この人、私の彼氏なので取らないでくださいねー!」

「ハァ!?」


ちょっと待て、大勢の客居る真ん前で何暴露してやがんだこいつ!?


いきなりのカミングアウトに、客も客で大騒ぎ。
あちこちで悲痛な叫びやら、祝福の喝采やらが飛び交ってた。


中にはどっちの意味なのか、涙流す奴まで居て店はカオス状態。
これどうやって収拾付けるんだ。

俺は俺で客からの視線の集中砲火浴びてすげー居た堪れねェ気分になるし、こいつマジでろくなことしやがらねェ。


「その女らしくない輩に惚れたのは何処のどいつよ?」


そう言って勝ち誇ったように笑うAは、俺のよく知るドS面(あの顔)をしていた。


これでこそ俺が唯一認めた好敵手。
そして俺が惚れた古賀Aだ、なんて思っちまう辺り…どうやら俺ァ相当、女の趣味が悪ィらしい。


俺が好敵手(こいつ)に…恋人(こいつ)に勝てる日はいつになることやら。




〜ドSなあいつは好敵手〜
Fin


---------------------------------------
ドSなあいつは好敵手、遂に完結でございます!
約2ヶ月かけてゆっくり連載させて頂きましたがいかがだったでしょうか?


書いてみたら意外とドS成分薄いなーとか思ったり。
特に後半。
私もまだまだですな←

多分次回の夢主は好き嫌い分かれると思うんだよなぁ…
上手いこと読者様方の趣味に合えば良いなぁ…無理かなぁ……


次回作が終わったら、リク貰ったストーカー系もちょっと書いてみようかなと思ってます。
普通のだとつまらないんで、一風変わったのを書いてみたい感。

今作も影咲 遥の作品を読んでくださりありがとうございました。
是非次回作でまたお会いしましょう!


3/5追記
新作公開しました。
相変わらずの沖田夢、"羽付き彼女"です。
是非読んでくださいませ!
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/f5cf270aec21/

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←最終注文

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す