【銀魂】ドSなあいつは好敵手【沖田総悟】

羊羹5個 ページ47

今、何された?


名前呼ばれて、振り向いたらAの顔が滅茶苦茶近くにあって。
そんで、唇に柔らけェ感触が…って、ちょっと待て。


「A、てめェ今…!!」

「んじゃ、おやすみー」

「待ちやがれてめェ!!」

「ぐえッ!?」


何食わぬ顔でガラガラと店の戸を閉めようとするAを、首根っこ掴んで強引に引き留める。
変な声聞こえた気もするが、生憎んなモン気にしてるような余裕はねェ。


「何しれっと引っ込もうとしてやがんだてめェは、ヤり逃げかコラ」

「ちょ、首ッ…!絞まってる、から…!!」

「あ」


ちょっと顔青くなってたAを解放してやれば、そのままゲホゲホと苦しげに咳き込んでた。
咄嗟だったとはいえ、やり方ミスったなこりゃ。
Aが落ち着くのを待って、再び問い質す。


「…で、何だったんでィさっきの」

「何って…ちゅーだけど。何か問題でもあった?」

「問題しかねーわ。いきなり恋人でもねー野郎の唇奪いにかかるか普通」

「だってアンタ、私のこと好きなんでしょ?なら別にいいと思うんだけど」

「いい要素が微塵も見当たんねーよ」


話が全く前に進まねェ。
何だってこいつ、いきなりキ…キスなんざ。

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