〜第23章〜 ページ37
「行きたいとこ、ある」
「……行きてェとこ?」
あの夢を見てから数日経ったある日、Aが唐突にそんなことを言い出した。
Aの"行きてェとこ"っつーのもなかなか珍しい。
出かけることも少なくねーAだが、行き先は殆どが"行かなきゃならねーとこ"だ。
買い物だったり往診だったり、急患が居る現場だったり。
そんなAが自ら"行きてェ"っつーなんて、いったいどんな場所なんだろうか。
「此処は…」
「見覚え、ある?」
「いや、ねェ」
行き先を教えられず、Aに教えられるがままに運転して来た場所は、いかにもそういう連中が好きこのんで使いそうな廃墟郡だった。
よく見りゃ銃弾で抉られたような壁もそこかしこに見える。
民家から離れた場所にあり、街灯もほとんどねーようなこの辺は裏社会の連中の社交場にはおあつらえ向きなんだろう。
つっても今は昼間だから、全く人の気配はねーが。
「ついて来て」
「…おぅ」
Aは転がる瓦礫をひょいひょいと跳び越えながら、ズラリと並ぶ廃墟の中を進んでいく。
足場はお世辞にも良いとは言えねーものの、職業柄こういう場所での移動にも慣れてんのかAの動きは軽やかだ。
ある程度奥の方まで進んできたところで、Aは半壊している建物の一つに入った。
中もだいぶ崩れていて、時間が経って黒ずんだ血痕らしきものが床を染めている。
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影咲 遥(プロフ) - 雨さん» 此方も読んでくださってたんですね、ありがとうございます!見つけてしまったのです…この後も沖田くんと八月朔日ちゃんの行く末を見守ってくださいませ。コメントありがとうございました! (2018年8月20日 23時) (レス) id: dd3bdf5d99 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 沖田くん見付けちゃったか〜(*´〜`*)これからどうなるのカナ…楽しみですね!でも沖田くんに帰ってほしくな(((殴 (2018年8月20日 15時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
影咲 遥(プロフ) - 茲音さん» いつもコメントをくださってありがとうございます、何度くださっても嬉しいのでガンガンくださいませ!!←沖田くんだからこそ、見つけてしまったのです。物語は最終局面へ向かっております、最後まで楽しんで頂けることを祈っています。応援ありがとうございました! (2018年8月15日 14時) (レス) id: dd3bdf5d99 (このIDを非表示/違反報告)
茲音 - うわわ、旅行行っている合間に…!!! 何度もコメントしつこくてすみません;; ですが好きでコメントしたくなってしまい…(( 沖田くん見つけちゃいましたね…どうなるのか楽しみです、応援しています! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 21349ef36e (このIDを非表示/違反報告)
影咲 遥(プロフ) - 茲音さん» 早くも読んで頂いてありがとうございます、そして言わせちゃいました(笑)沖田くん自身言うつもりは無かった筈なのに、ついポロッと…そんな沖田くんも大好きです←いつも応援して頂きありがとうございます、これからは更新ペース上がりますので宜しくお願いします! (2018年8月4日 15時) (レス) id: dd3bdf5d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年6月23日 15時