〜第17章〜 ページ1
「…呑気に爆睡しやがって」
数時間かけてやっと家に戻ってきて、未だに眠りこけてるAを横抱きにしながら部屋まで連れていく。
始めは背負って運ぶつもりだったが、腹に傷ある状態で背負うのは流石にまずいと思ってこの運び方に切り替えた。
「小せェ、な…」
俺と10cm以上も差がある小さな体。
こんなちっこい体でどうやって怪我した俺を運んだんだか。
あのゆっるい目をしたAが俺を背負って歩くとこを想像すると、ミスマッチ過ぎて何だか笑えてくる。
柄にも無く頑張ったのだろうな、なんて。
「ハッ…似合わねーにも程があらァ」
「何、が…?」
「あ…悪ィ、起こしちまったか」
「ん、へーき」
いつにもまして眠そうな目を擦りながら欠伸をするA。
このままベッドに放り込めば、すぐにでも眠っちまいそうな気がする。
「腹の調子はどうだ」
「ん…へーき」
「さっきと同じことしか言ってねーぞ。ほれ、着いたから此処で寝てやがれ」
「ん……」
血濡れで泥も付いたまま寝かせんのもどうかと思ったが、まさか俺が着替えさせるわけにもいかねーから適当なシーツ1枚広げて周りがなるべく汚れねーようにしてAをベッドに乗せた。
すると最初に会った時のように、ものの3秒でAは寝入っちまった。
相変わらずのの〇太っぷりだ。
「あー…眠ィ…」
窓の外を見ると、既に朝日がひょっこりと顔を覗かせている。
ほぼほぼ徹夜しちまったし、久々に派手にやったから流石に疲れた。
Aも大丈夫そうだし、俺も寝るとしよう。
返り血やAの血で汚れた体をシャワーで洗い流して、自分のベッドに潜り込む。
それなりに疲労した体は、あっさり睡魔に呑まれていった。
187人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影咲 遥(プロフ) - 雨さん» 此方も読んでくださってたんですね、ありがとうございます!見つけてしまったのです…この後も沖田くんと八月朔日ちゃんの行く末を見守ってくださいませ。コメントありがとうございました! (2018年8月20日 23時) (レス) id: dd3bdf5d99 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 沖田くん見付けちゃったか〜(*´〜`*)これからどうなるのカナ…楽しみですね!でも沖田くんに帰ってほしくな(((殴 (2018年8月20日 15時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
影咲 遥(プロフ) - 茲音さん» いつもコメントをくださってありがとうございます、何度くださっても嬉しいのでガンガンくださいませ!!←沖田くんだからこそ、見つけてしまったのです。物語は最終局面へ向かっております、最後まで楽しんで頂けることを祈っています。応援ありがとうございました! (2018年8月15日 14時) (レス) id: dd3bdf5d99 (このIDを非表示/違反報告)
茲音 - うわわ、旅行行っている合間に…!!! 何度もコメントしつこくてすみません;; ですが好きでコメントしたくなってしまい…(( 沖田くん見つけちゃいましたね…どうなるのか楽しみです、応援しています! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 21349ef36e (このIDを非表示/違反報告)
影咲 遥(プロフ) - 茲音さん» 早くも読んで頂いてありがとうございます、そして言わせちゃいました(笑)沖田くん自身言うつもりは無かった筈なのに、ついポロッと…そんな沖田くんも大好きです←いつも応援して頂きありがとうございます、これからは更新ペース上がりますので宜しくお願いします! (2018年8月4日 15時) (レス) id: dd3bdf5d99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年6月23日 15時