25章 ページ27
討ち入りは大きな怪我をする者も出ず、あっさり終了した。
捕らえた商人達は後日、他の仲間の情報を吐かされることになるだろう。
それに関しては私の知ったことじゃないので、とりあえず置いといて。
今はサクッとシャワーを浴びてきて、部屋に戻るところだ。
部屋といっても私自身に部屋があるわけではなく、マスターと同室なのだけれど。
…ほら、マスターが私を枕にするから。
「マスター、風呂上がったから入るよー」
「おー」
部屋に入ると、既にマスターは寝る気満々らしく布団に寝転がっていた。
早く化けろと言わんばかりに布団の端を叩いてたんだけど、あることに気付いて半化けに留める。
「あぁ?何でその恰好なんでィ、さっさと犬っころになりやがれ枕」
「犬でも枕でもないっての。マスター、アンタ頬っぺたに傷付いてる」
そう、私が見つけたのはマスターの頬についた小さな傷。
あの程度の連中相手にマスターが怪我をするとも思えないから、多分私が屋根をぶん殴って壊した時に瓦礫の破片でも擦ったんだろう。
破片結構な広範囲に飛び散ってたし。
「別にこんなん傷の内に入らねーよ」
「アンタの良いとこ顔だけなのに顔に傷作ってどーすんのさ。ちょっと起きて」
マスターの寝転がってる横に腰を下ろし、渋々といった風に起き上がったマスターの肩に手を乗せて頬の傷をペロリと舐めた。
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影咲 遥(プロフ) - 夜空 星月さん» 星月様、初めまして!コメントを頂きありがとうございます。多分シャボン玉よりもグダる可能性大ですが、頑張って更新していきますね!応援ありがとうございました。 (2018年1月27日 22時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 【シャボン玉に乗せた恋心】のときからファンです!こちらの作品も応援してます!頑張ってください!! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年1月27日 21時