16章 ページ18
俺があの犬っころに惚れちまったのは、いったいいつ頃からだったか。
気付いたら惚れてた、それが一番しっくり来ると思う。
最初は本当に、ただ手負いの野良犬を拾ったくらいにしか思ってなかった。
だが奴を屯所に置いて一緒に過ごすうちに、何やら情のようなモンが芽生えちまったらしい。
奴が他の野郎に懐いて尻尾振ってるとイラっとするし、常に傍に居なきゃ落ち着かねェ。
てっきり飼い主が飼い犬に向けるそれかと考えたが、どうにもそれじゃ説明のつかねー現象が多々あって。
あれこれ考えた後、これが恋情なんだってことを自覚した。
別にそれを奴に言うつもりも無ければ、これ以上先に進むつもりもねーけど。
何故ならあいつは…
「いつか、自分の星に帰っちまうんだからねィ…」
シャワーの音が止んだ。
ならAもそう待たずに出てくることだろう。
脱衣所なんかに居たら下手すりゃさっき以上にアレな格好のAとご対面するハメになっちまう。
一足先に脱衣所を出て、待っているだろう旦那のとこへ向かった。
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影咲 遥(プロフ) - 夜空 星月さん» 星月様、初めまして!コメントを頂きありがとうございます。多分シャボン玉よりもグダる可能性大ですが、頑張って更新していきますね!応援ありがとうございました。 (2018年1月27日 22時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 【シャボン玉に乗せた恋心】のときからファンです!こちらの作品も応援してます!頑張ってください!! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年1月27日 21時