14章 ページ16
万事屋に着き、服を脱いで洗濯機に放り込んで腰に借りたタオルを巻く。
Aの服は、流石に全部脱がすわけにもいかねーからとりあえず上着引っ剥がして洗濯機に放り込んだ。
乾燥機なんて洒落たモンがあるわけもねーから、濡れたまま持って帰ることになりそうだが…悪臭を漂わせる服を持ち歩くよりは幾分かマシな筈だ。
何より臭ェままの服を持ち歩いて犬っころが騒ぐ方がめんどくせェ。
未だに気絶したままのAを脇に抱えて、浴室の戸を開ける。
「んじゃ、風呂借りやーす」
「え、ちょっと待って沖田くん!?何でAちゃん抱えてんの!まさか一緒に入るとか言うんじゃねーだろうな!?お父さんそんなふしだらな真似は許しません!つーか俺も一緒に入れなさい!!」
「仕方ねーでしょう。このままにしてたらこいつ、目ェ覚ましたとしてもまたすぐ臭いでダウンしちまいまさァ。服は着せたままだし、意識戻ったら俺ァ退散するんで問題ありやせん。つかアンタの方が下心丸出しじゃねーですか。Aの裸見ようったって、そうはいきやせんぜ」
つーか何でお父さん?
メガネはどーした、何で俺がツッコミ側に回らにゃなんねーんだ。
肝心な時に居やがらねーなあいつ。
騒ぐ旦那を放置して、Aをそこら辺に座らせてシャワーを浴びる。
「んぶッ…!?ぶっは、何これ!?お湯!?」
頭洗う間、シャワーヘッドの向きを変えて垂れ流してたお湯を被ったらしいAが変な声を上げながら覚醒した。
「おぅ、気ィ付いたか犬っころ。優しいご主人様が風呂入れてやってんだから、ありがたく思いやがれ」
「ハァ!?いきなりお湯頭からぶっかけられて感謝しろっての?ふざけんな!!うっわ、服びしょ濡れ…」
シャワーを再び自分の方に向け、泡を流してから文句を垂れるAの方に目を向ける。
だがその視線はすぐに横に逸らさざるを得なかった。
何故なら。
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影咲 遥(プロフ) - 夜空 星月さん» 星月様、初めまして!コメントを頂きありがとうございます。多分シャボン玉よりもグダる可能性大ですが、頑張って更新していきますね!応援ありがとうございました。 (2018年1月27日 22時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 【シャボン玉に乗せた恋心】のときからファンです!こちらの作品も応援してます!頑張ってください!! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年1月27日 21時