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10章 ページ12

少し走ったところで、においの元となる人物を見つけた。
黒髪の長髪をなびかせた男。

この男が火薬を所持しているのは間違い無いようだ。
背後に追いついてきたマスターを横目に、男を指差す。


「火薬のにおい、あいつからしてる」

「へェ…流石犬っころ、俺にゃさっぱりわかんねーや。ま、とりあえず職質してみっか」

「だから犬じゃない…」


私の文句を軽くスルーしながら、マスターは男の肩に手を置いた。


「おにーさん、ちょっと良いですかィ?」

「あぁ、はい。何でしょう……あ」

「……あ?」


二人の動きが何故かピタリと止まる。
もしかして顔見知りか何かだろうか。


「き、貴様は真選組の!……さらばだ!!」


と思ったら、長髪の男が人間とは思えない速さで走って逃げていった。
え、どうしたのアレ。


「ハッ、まさかこんなとこでお目にかかれるたァ…A、変化しろ」

「へ?」


珍しくまともに呼ばれた私の名前。
わけのわからぬまま狼化すると、マスターはサッと私の上に跳び乗った。


「てめーの足なら追いつくのも訳ねーだろィ。あいつ追っかけろ!」

『…承知した』


とりあえず、奴を追えば良いらしい。
マスターが私の毛皮を掴んだのを確認し、地面を蹴った。


「桂ァアアアア!!!」

「ぬッ…!い、犬に乗るとは卑怯だぞ真選組!!」


ム。
奴までも私を犬扱いとは…許すまじ、長髪男。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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影咲 遥(プロフ) - 夜空 星月さん» 星月様、初めまして!コメントを頂きありがとうございます。多分シャボン玉よりもグダる可能性大ですが、頑張って更新していきますね!応援ありがとうございました。 (2018年1月27日 22時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 【シャボン玉に乗せた恋心】のときからファンです!こちらの作品も応援してます!頑張ってください!! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年1月27日 21時

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