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沖「Aさん、アレの探し方とか壊し方とか、俺にも教えてくれやせんか。俺なら仕事で市中見廻りとかよく行くし、日によっちゃあ夜間の巡回もあるんでそれなりに融通は利きまさァ。二手に分かれりゃ効率も上がるし、Aさんの負担も減らせると思うんですけど…」
Aさんは妖怪のこととか対処法とか、色々教えてくれると言った。
けど今んとこ聞けたのは、何種類かの妖怪のことと鬼門のちょっとした知識のみ。
これじゃホントに教えてくれる気があんのか疑わしくなっちまう。
『探し方はこの前見つけたような淀んだ感じの場所探せばいいだけだけど、壊し方はねぇ…私としてもその手のこと一式、総くんの安全のために早く教えてあげたいところではあるんだけど…必要なモノがさ、まだできてないんだよ』
沖「必要なモノ?Aさん、それっていったい…」
『…とりあえず、場所変えようか。話すなら、ちゃんと話してあげたいから』
皿の団子をパクリと口に放り込むと、Aさんは軽く伸びをしながら立ち上がった。
俺も急いで団子を口に突っ込むと、お代を置いて立ち上がる。
俺の方に差し出されたAさんの手を取ると、柔らかく笑ってAさんは歩き出した。
やっぱ、Aさんの笑顔は綺麗だ。
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影咲 遥(プロフ) - 愛音さん» 返信したコメが消えるという謎減少…申し訳ないので、もう一度お返ししますね。面白いと言ってくださってありがとうございます!これからも更新を頑張っていきますので、また読んでやってください。コメントありがとうございました! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年8月30日 1時