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『……まったくもう…お馬鹿さんだねぇ、総くんは…フフフ…』
沖「酷ェなァ、Aさん…俺本気なんですぜ?笑うこたァねェでしょう…」
暫く間が空いて、笑い出したAさん。
俺が抱き締めてっから顔は見えねェが、その声色にさっきまで現れてた悲しげな感じはすっかり無くなってた。
『だって、まさかそんな風に言ってもらえるなんて思ってなかったからねぇ…ありがとうね、総くん。巻き込んでしまったこと自体は本意ではないから変な言い方にはなるけれど…巻き込んだのが君で良かったよ』
沖「Aさん……」
抱き締めてた腕を少しだけ緩めて、Aさんの顔に視線を向ける。
Aさんは俺の腕の中で、綺麗な顔して笑ってた。
その笑顔にやられて、赤くなった顔を逸らせば再び聞こえてくる笑い声。
『フフフ…でも覚悟しておいてね。私の傍に居たら、もう普通の生活には戻れないよ』
沖「だから望むところだって言ってんでしょう。アンタの傍に居られんなら、何だって受け入れてやりまさァ。だから色々教えてくだせェよ、妖怪のこと。そんでアンタのこと、俺が護ってやらァ。これでも真選組の一番隊隊長任されてる身でィ、剣の腕にゃ自信ありやすぜ?」
『それはそれは、期待できそうだねぇ…頼りにしているよ、相棒くん』
Aさんの腕が、俺の背に回る。互いに抱き合ったまま、俺達は笑い合った。
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影咲 遥(プロフ) - 愛音さん» 返信したコメが消えるという謎減少…申し訳ないので、もう一度お返ししますね。面白いと言ってくださってありがとうございます!これからも更新を頑張っていきますので、また読んでやってください。コメントありがとうございました! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年8月30日 1時