暗 殺 一 家 に 生 ま れ た

#16 ページ17

Aside









隠し扉の向こうには









『なん……で……』









私の写真が壁いっぱいに飾られていたのだ






私が修行している写真





キルアと遊んでいる時の写真まで






キルアが写っている写真にはキルアが切り取られていた







誰がこんなこと……！！









「やっときた……ね！！」



『！！！』



いつの間にか隠し扉を開けて入ってきていたのは
ターゲットの男だった





「Aちゃん会いたかったよ……はあああああぁぁぁかわいい。依頼してよかったな……」






まさか自分で依頼を……！？









男は少しずつ私に近づいてきた








『こ、来ないで！』




「なんで？なんで僕の愛を受け取らないの？邪魔者は殺してあげたよね？ねえなんで？」







邪魔者を……









殺した……？









『どういうこと……』



「Aちゃんのお母さんお父さん僕が殺したの！！Aちゃんに厳しい特訓とかさせてたからさー」








こいつが……









ママとパパを……！！！！









『うわああああぁぁぁああああぁぁぁ！！！』




私は我を失い、こいつを殺すという言葉で頭がいっぱいだった







男に殴りかかり、顔の骨を折ろうとした








「あはは！危ない危ない……やめてよー君に僕は殺せないから……僕も君を殺せない」





なにを








言っているんだ








『ふざけんなよ！！！ん！！！！』



さっきまで前にいた男はいつの間にか私の目の前まで近づいていた





そして









「ん……はぁ……Aちゃん可愛い……」


『は……やめて……やめて！！！！』





男に頭を固定され舌を入れられキスされた









ママとパパを








私からとったヤツなんかと









キスなんて……









私は絶望感で埋まり、床に座り込んだ









「あれ？もう疲れちゃったの？まだ始まってもいないのにー」



『やめて……！！！触らないで！！！』



男に無理やり立たされ、またキスされた









私は耐えられなくなり、男の心臓を抉り取ろうとした









だが、男は後ろに移動していて殺すことは出来なかった







「僕のことは殺せないって……何回言ったらわかるの？黙って僕の愛情に溺れなよ……！！！」







ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ






『！！！！』






私の携帯の着信音が部屋に鳴り響いた

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