最強の暗殺者は飴村乱数に拾われる (ページ25)

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妹大作戦ページ25

いばらside

今僕は独歩の会社の前に居る…ある作戦を実行する時がきた！

それじゃ…LET'S GO!!

～in会社内～

｢すいません！すいません！！｣

｢観音坂くん！何度言ったら分かるのかね！｣

あ～…やってるやってる…

よし…………切り替えて…

『独歩お兄ちゃん！』

｢｢！？｣｣

｢いばら！？｣

『お兄ちゃん…』

｢お前…どーしてこんな所に｣

独歩に話を合わせろと視線を送る

あ、頷いてくれた。

｢誰だね君は｣

『独歩お兄ちゃんの妹のいばらです！』

『今日は課長さんにお話があって来ました！』

僕って見た目小学生だからね、多少のことは許される♪

ここからが『妹大作戦』の始まりだよ！

『お兄ちゃん…毎日遅くまで働いて…ご飯も一緒に食べられないし…』

『お兄ちゃん…すっごく疲れて帰ってくるの…』

『いばら…お兄ちゃんと一緒居られない………お兄ちゃん返して！！』うる

ここで泣き落としだよ！

｢そ…それは…｣

｢ぁ…ぇ…｣

あ～独歩焦ってる

『お願い！お兄ちゃん返して！いつもお家に1人で寂しいの！！』うるうる

『ふぇぇ…泣』

｢課長…妹さんが可愛そうです…見たところ二人暮しのようですし…｣

｢観音坂さんに休みをあげてくれませんか？｣

ふふっ…周りから同情の声が上がるのも想定済み

｢分かった分かった！！観音坂くんは最近頑張ってくれてたからね！今日から2週間の休みを与える！｣

｢今日はもう帰ってくれ！｣

｢ほ、ほんとですか！？ありがとうございます！！｣

チョロいチョロい♪

ここで少し課長に釘さしておこ

『あんまり調子乗ってるとブラック企業の疑いで訴えるからな』ﾎﾞｿｯ

｢なっ！？わ…分かった…｣ﾎﾞｿｯ

わぁい、少し声低めにしたから効果あったのかな？

『課長さんありがと！！ばいばーい！！』

｢ば、ばいばーい｣

｢帰ろ、いばら｣

～公園～

｢いばらマジ感謝！！｣

『ううん！いいの！』

｢2週間の休み…最高…｣

喜んでる喜んでる♪

｢あ、お礼…｣

『そんなのいいって♪』

｢そっか…ありがとな｣

『うん！独歩はもう帰って寝なよ！お疲れ様！』

｢あぁ…そうさせてもらう…またな！｣

『ばいばーい♪』ﾆｺ

独歩が見えなくなるまで手を振る

『はぁ…』

無理に笑うのもしんどい…疲れた…

帰ろ

｢いばらさん…？｣

『え？』

確か…山田三兄弟の末っ子……なんでこんな所にに…？