僕の歌 ページ19
悠真(イミゴ)side
いばらが歌を歌うらしい
正直気になるしな…。
『えっとねぇ…僕が前に作詞作曲した歌…。キーボードかりるね!』
「いいぞい♪」
ゴソゴソ
ん?あの…零兄さん?がなんか弄ってる…何をしてるんだ?
『じゃぁ…歌うね!』
お…始まったな
『〜♪』
僕達はこの世界を何も知らずに
自分達の心を押し付けあっていた
その心が誰かを傷つけるなんて誰が知っただろう
そんな事さえも知らずに言葉のナイフを投げあっていた
運命は変えられない
死者は戻らない
残された者の方こそ屍の様だと
ここに居ないと分かっていても
受け入れられずにいた
〜♪
綺麗……。
声が透き通っていてか細いけどちゃんと聞こえる……。
バタバタ
ん?なんだか廊下が騒がしい
バンッ
「「「「「「「いばら!!!!!!!」」」」」」」
「うわぁ!?」
「やっときおったわい」
『何しに来たわけ?』
「アンタの…声が聞こえて」
『声?ここは防音のばず………………零兄さん?』
「だって…他の奴らにも主の歌声を聞いてほしかったんじゃもん!」
あ〜。コイツがさっき弄ってたのはスピーカーだったんだな
「零兄さんがさっき弄ってたのはスピーカーだったんだな!」
『へ〜…。』
おい、いばら…お前目が笑ってないぞ…。
「あれって…俺達とお前の歌か??」
『あ、王様だ!うっちゅ〜☆』
おいおい…軽いな……。
お前ってここの奴ら嫌いなんじゃなかったのか?
『悠真〜。聞こえてるぞ?そりゃ嫌な人もいるけどさ…最後まで味方で居てくれた人も居るからね!』
もやっ
ん?なんだ???
なんかもやもやする……。
「いばら……」
『何??瀬名泉先輩?』
「ごめん……。ほんとに…ごめん。」
おいおい…泣き出したぞ…。
『ちょっと…泣かないでくれます?僕が悪いみたいじゃん』
「ごめっ…アンタの歌…聞いてから涙…とまらなっ…ヒック…。」
「許して欲しいなんて言わない…ただ…謝らせて…。」
どうしよう…なにか言った方が良いとは思うんだが…何を言えば良いのか…。
「いばら…??」
『け…………よ』
「???」
『今すぐ出てけよ!!!!』
「「「「「「「!?」」」」」」」
「わ…わかった……ごめん」
パタンッ
いばら……。
『零兄さん…余計な事しないで』
「それは悪い事をしたのぉ…」
『悠真…行こう』
「お、おう」
いばらは俺の手を引いて出ていった
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忌子 いばら(プロフ) - 月詠命comさん» なにがじゃ (2019年11月29日 21時) (レス) id: bfb405f451 (このIDを非表示/違反報告)
月詠命com - やばい (2019年11月29日 21時) (レス) id: 5768308a2e (このIDを非表示/違反報告)
忌子 いばら(プロフ) - 月詠命comさん» どーしたん? (2019年11月29日 19時) (レス) id: bfb405f451 (このIDを非表示/違反報告)
月詠命com - うわわわぁぁぁ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 5768308a2e (このIDを非表示/違反報告)
忌子 いばら(プロフ) - 月詠命comさん» nice (2019年11月29日 17時) (レス) id: bfb405f451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睡魔 いばら | 作成日時:2019年11月25日 18時