ナマエ ページ3
いばらside
「じゃぁ…。」
「いばら…なんてどうだ??」
『いばら??』
綺麗な名前…。でも僕なんかには勿体ないよ。
「イミゴ…意外とセンスあるね」
「イミゴにーちゃん凄い!」
「イミゴおにーちゃん天才!」
「で、由来は??」
え、なんでこの大人の人はニヤついてるの?
「っ…。そいつが…寝てる姿がおとぎ話に出てくる奴みたい…だったから…。」
ん??最後の方小さくて聞こえなかった…。
なんて言ったんだろ??
「へ〜」
「クスクス」
「きゃ〜♡」
え、何この反応…。
僕が反応に困る…。
「で、お前はどうなんだよ。」
『え?』
「名前…気に入った??」
名前…。
『うん!!ありがと!!』ニコ
「っ…!?」
あ、多分僕、今までで1番笑えてる。
「そうかよ」
あ、そっぽ向いた。
『僕の名前はいばら…。もう忌み子じゃないんだね。』
『嬉しい…。初めて人に何かをもらった…。』
「じゃぁ、改めていばらちゃん!これからよろしくね!」
「よろしく!いばらねーちゃん!」
「よろしく!いばらおねーちゃん!」
「よろしく…いばら。」
『うん!』
「あ、俺の本名は悠真だから、イミゴでも悠真でも、どっちで呼んでもいいぞ」
『悠真…。うん!』
「イミゴー!いばらちゃん!何してるのー?早く来なよ!」
「わかってるよ!!」
『はい!』
「ほら、行くぞ!」
悠真は僕の手を掴もうとした。
あ、ダメだ。触ったら…。
『だめ!!!!』
「は?」
『僕に、絶対に触らないで。悠真が不幸になる』
「あぁ…。なるほどな…。大丈夫だ。俺達はもう死んでる。死ぬ以上の不幸なんてないからな」
そっと悠真が僕の手を握る
「ほらな?なにも起こらないだろ??」
『ほ…ほんとだ…。』
死んでるはずなのに…悠真の手は暖かい。
『暖かいな…。』
小さく呟いたはずなのに悠真には聞こえてたみたい
「ふっ…そーかよ」
あ、今笑った…。顔はよく見えないけど…すっごくいい笑顔だったと思う。
「ほら、行くぞ!タガタ達が心配するだろ」
『…。うん!』
そう言って悠真は僕の手を引っ張って行った
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忌子 いばら(プロフ) - 月詠命comさん» なにがじゃ (2019年11月29日 21時) (レス) id: bfb405f451 (このIDを非表示/違反報告)
月詠命com - やばい (2019年11月29日 21時) (レス) id: 5768308a2e (このIDを非表示/違反報告)
忌子 いばら(プロフ) - 月詠命comさん» どーしたん? (2019年11月29日 19時) (レス) id: bfb405f451 (このIDを非表示/違反報告)
月詠命com - うわわわぁぁぁ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 5768308a2e (このIDを非表示/違反報告)
忌子 いばら(プロフ) - 月詠命comさん» nice (2019年11月29日 17時) (レス) id: bfb405f451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睡魔 いばら | 作成日時:2019年11月25日 18時