【ジョジョの奇妙な冒険】その女、吸生鬼につき【DIO】 (ページ39)

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38話ページ39

ノリアキとクワガタ虫の戦いが始まった

「クク、花京院典明か。DIO様から聞いてよーく知っているよ…やめろ。自分のスタンドが静と知っているなら俺には挑むまい…貴様のスピードでは俺を捉えることはできん！！」

「そうかな」

謎ポーズ凄いねあれ。一般人がみたらどんな気分なんだろう。

「エメラルドスプラッシュ！！」

ハイエロファントグリーンが手のひらからエネルギーを放出させる。しかしクワガタ虫は奇声を発しながらそれを易々と躱す

「まずい！やはりあのスピードにかわされたッ」

するとクワガタ虫は口の針でハイエロファントグリーンのマスクのような部分を攻撃する

あっ、ハイエロファントグリーン口あったんだ…

マスクのような部分が破壊されノリアキの唇も同じく血が溢れる

「か…花京院！」

「ノリアキ…」

大丈夫かなー…

「お前なあ、数撃ちゃ当たるという発想だろーがちっとも当たらんぞ！スピードが違うんだよスピードが…！ビンゴにゃのろすぎるゥゥゥゥゥ」

嘲笑うようにクワガタ虫は右へ左へ飛び回る

「そして花京院！次の攻撃で今度は貴様のすたんの舌にこの塔針をつき刺して引き千切る…」

「エメラルドスプラッシューッ！」

ノリアキも負けじとエメラルドスプラッシュを撃ち込む

「わからぬか、ハハハハハハハーーッ！」

ギャンギャンとエメラルドスプラッシュを躱しながら距離を詰めるクワガタ虫

「おれに舌を引きちぎられると狂い悶えるンだぞッ！苦しみでなァ！」

「全部かわされた…」

まああのクワガタ虫速いしね。

するとノリアキは突然笑い出した

「なに？引きちぎられると狂い悶える？」

何処に反応してんだよ

「私の法皇の緑は…」

すると座席の間や下からハイエロファントグリーンの触脚が伸び出て、クワガタ虫を突き刺した

「な、なにィィィ！」

「ひきちぎると、狂い悶えるのだ…喜びでな！」

えっ……ちょっと引いた

「ノリアキ！やったね！」

嬉々として近づく。当然さっきの本体の爺さんも叫びながら絶命して言った

「さっきのジジイが本体だったのか。フン、おぞましいスタンドにはおぞましい本体がついてるものよ」

へー、その理屈だとドMなハイエロファントグリーンの本体のノリアキもドMなのか。そうかそうか

すると飛行機が若干傾いた

みんなはまだ気づいてないが、多分もうそろそろ気づく頃だろう

「変じゃ…さっきから気のせいか機体が傾いて飛行しているぞ…」