あんたの笑ってる顔が見たいんだ【沖田総悟】 (ページ3)

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外に出て、街を歩く

辺りを見回すと、龍との思い出が沢山思い返される

気分転換のつもりだったのにこれじゃダメじゃん…

涙が溢れるのを耐えて、私は団子屋へ向かった

団おば「あら、Aちゃん！こんな時間にどうしたのよ〜」

※団おば(団子屋のおばちゃん)

10時を過ぎているにも関わらず、団子屋は開いていた

そして、おばちゃんが普段私がこの時間に来ないことを分かってか心配してくれたようだ

貴方「ちょっと気分転換に来ました…。てか、この時間もやってるんですね」

そう言うとおばちゃんは少し困った顔をして笑った

団おば「やぁねぇ〜、こんな時間まで普段は店開けてないわよ！今日はお客さんが少なくて団子が余ってて…。捨てるの勿体ないでしょう？だから限界まで売れればいいと思って開けてるのよ」

貴方「なるほど。私も団子食べたかったので丁度良かったです。みたらし団子ありますか？」

団おば「あるわよ〜そこの椅子に腰掛けて待っててね」

おばちゃんはそう言って団子の準備をしてくれた

私はとりあえず近くの椅子に腰をかける

団おば「お待たせ〜これ食べたら元気いっぱいよ！」

おばちゃんは相変わらず笑顔で、私に団子を差し出した

貴方「ありがとうございます…頂きます」

みたらし団子を口に運ぶ

…甘い、美味しい

＿＿Aはみたらしが好きなんだな！俺と一緒なんて運命かもしれんな！

なんで…なんで…

こんな時に思い出すんだろう

溢れ出した涙は止めることはできず、流れていく

早く…忘れたいのに…

沖田「おい、テメェなんつー面してんでィ」

…と、栗色マッシュの青年が私の顔をまじまじ見ていた

貴方「ちょ、恥ずかしいから見ないで…」

沖田「そう言ってもなぁ、そんな泣き腫らした面してたら誰も気になるだろィ」

そう言ってマッシュ君は私の隣に腰をかけた

沖田「おばちゃーん、俺もみたらし1つくだせェ」

団おば「はいよー！」

はぁ…なんでこんな時に

しかも泣いてる時に人に会うんだろ…

沖田「泣いてる理由、言いたくねェなら聞かねェよ。それでテメェが落ち着くならな」

貴方「…」

マッシュ君はそれ以上何も言わず、座っていた

私も何も言えなかった

彼氏と別れて泣いてるなんて…