第百五十三訓【記憶喪失編】 ページ10
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△月○日
今日生まれて初めて親父に殴られた。
重い拳だった。
それは己の背中一つで俺たち家族や様々な重責を背負って生きてきた男の拳だった。
自分の拳がひどく小さく見えた。
仕事を辞め、2年と3ヶ月。
ゲームのコントローラーしか握ってこなかった負け犬の拳だ。
「別にな、上手に生きなくたっていいんだよ。
恥をかこうが泥にまみれてもいいじゃねーか。
最高な酒の肴だこのやろー。」
そう吐き捨て仕事に行った親父の背中はいつもより大きく見えた。
今からでも俺は親父の様になれるのか。
初めて親父に興味を持った。
2年振りに外に出た。
自然と親父を追う足。
マムシの蛮蔵。
それが親父のもう一つの名前。
悪党どもを震えさせる同心、マムシ。
彼の顔を見たかった。
働くという事がどういう事なのか。
彼を通して知ろうとした。
マムシは
ワンカップ片手に1日中公園で項垂れてた。
マムシは1ヶ月前にリストラ
工場長「うわあぁぁぁ!!!!!!!」
おやっさんは自分の息子の日記を朗読してた。
どうやらおやっさん、リストラされたみたいだ。
工場長「わかるかぁぁぁ!?
お前らにこの気持ちが!マムシの気持ちが!?
もう少しだ!後もうちょっとで息子を更生出来たのにリストラはねーだろ!?
おかげで息子は引きこもりからやーさんに転職だよ!北極から南極だよ!」
土方「最高の肴じゃねーか。」
工場長「飲み込めるかぁぁぁ!
デカすぎで胃がもたれるわぁぁぁ!!!!」
先程の爆音で真選組も駆け付けて来たらしい。
が、私たちは依然拘束されたまま。
土方さんらは何とか説得してくれている。
コントになっているが大丈夫だろうか?
すると土方さんらが立っていたところに大砲が。
それに気付いたおやっさんは私たちを前に連れて来た。
工場長「こいつらがお前らの仲間ってことは知ってる。俺たちを止めたくば撃つがいい。こいつらも木っ端微塵だがな。」
「局長ォォ!総長ォォ!山崎ィ!!」
「あれ、なんであいつ居るんだ?」
真選組の大砲をチラッと見る。
ん?大砲の裏側に総悟がいる。
みずは「あ、いやな予感。」
ドゴォ!!!!!
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ナウシカ♪(プロフ) - ヤクルコ(笑)さん» 了解しました♪銀さん出そうか迷っていたのでコメント頂けて良かったです! (2017年4月15日 19時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
ヤクルコ(笑) - ちょっと我が儘なんですけど、ちょこちょこでいいので、銀さんとか、他のキャラとかの絡みをお願いしてもいいでしょうか? (2017年4月15日 19時) (レス) id: bbe3fd9588 (このIDを非表示/違反報告)
ナウシカ♪(プロフ) - ヤクルコ(笑)さん» リクエスト了解しました!星海坊主編が終わり次第書いていきますね!面白いと言ってくれてとても嬉しい限りです!!これからも頑張りますね! (2017年4月14日 20時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
ヤクルコ(笑) - リクエストで少し恋愛っぽいのが見てみたいんですけど…駄目だったらいいです!この作品、とても面白いので更新頑張ってください!! (2017年4月14日 18時) (レス) id: bbe3fd9588 (このIDを非表示/違反報告)
ナウシカ♪(プロフ) - ありさっちさん» 本当ですか!めっちゃ嬉しいです!!これからも頑張りますね! (2017年3月29日 19時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナウシカ♪ | 作成日時:2017年3月29日 10時