第四百二八訓【過去編】 ページ10
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近藤「みずはちゃん、本当に大丈夫?」
みずは「勿論です!」
私は近藤さんの制止を振り切って道場の真ん中に行く。近藤さんも私を止めることをやめ、代わりに審判をしてくれるそうだ。
みずは「女だからって手加減しないで下さいよ。痛い目にあうのはそっちだから。」
「こっちのセリフだ。随分と自信があるようだが後で後悔するなよ。」
近藤さんのはじめ!という声で私たちは蹲踞の体制から立ち上がる。
だが双方動かず相手を観察している。
だが二人の目が合った瞬間。一気に間合いを詰め竹刀を振る。
彼は竹刀を振り上げ、上から振り落とす。
私は一歩後ろに下がりそれを避け、
竹刀を左手に持ち替え横に斬る。
だがそれをしゃがんで避けた彼は竹刀の先を
床に落とし滑らす。
みずは「っ!」
咄嗟に判断出来ず私は竹刀に引っかかり体勢を崩す。
「フッ」
それを見た彼はフッと鼻で笑う。
私がただの女だと思ったら間違い、
そう言ったでしょう?
そのまま床とこんにちはする前に
私は飛び込み前転の要領で飛ぶ。
両手で体を支えながら足をピンッと伸ばし蹴る。
「ぐっ!」
みずは「あ、やば」
偶然にも当たった場所が彼の顎だった。
え、偶然!これ偶然ですから!
めっちゃ顔怖いんだけど!?
「あれだけ口を叩く分には実力はあるようだな。」
みずは「あれだけ口を叩いた割には実力はありませんね。」
「んだと。」
そして双方走り、間合いを詰める。
突きを繰り出してきて彼を
体を半身にして避ける。
内側から彼の肘に手刀をいれる。
緊張から右手ばからに力が入ってた彼の手から
カランと音を立て竹刀が落ちた。
私は隣から静かに竹刀を彼の首あたりに添える。
みずは「私の、勝ち。」
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みかん - ナウシカ♪さん» 完結お疲れ様でした!!ただ、ちょっといやかなり寂しいですが…と思ったら続編があったァァァ!!!!よかった!今月一番ホッとしました。 (2018年2月28日 17時) (レス) id: 4389491407 (このIDを非表示/違反報告)
ナウシカ♪(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます!!さてさて改めて続編が金魂になりましたね笑まだ金魂の方は終わりそうにないです、、、!!! (2018年2月27日 19時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
ナウシカ♪(プロフ) - さっくぅさん» さてさて終わる終わる詐欺になるのでしょうか、、、!?続編が出来ましたのでこちらもよろしくお願いしますね! (2018年2月27日 19時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
さっくぅ(プロフ) - 本当に終わりですか!?終わる終わる詐欺ですか!?そうであってほしい! (2018年2月27日 7時) (レス) id: 964aa4279e (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - この作品完結!!私はこの小説気に入ってたのですがショックです。 (2018年2月27日 6時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナウシカ♪ | 作成日時:2018年2月6日 22時