第四百零八訓【バラガキ編】 ページ29
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沖田side
みずは「はぁ、」
沖田「そんなに溜息ついたら幸せ逃げやすよ。」
みずは「もう手遅れ。」
あの後、俺たちは直ぐにパトカーに乗り屯所へと向かった。みずはさんは佐々木殿とあの行動以降ずっと溜息をついている。なんだ、セクハラでもされたのか。されかねない。報告するか。いや、クソマヨラーが戦争を起こしかねない。
だがあの言葉は妙に引っ掛かる。
佐々木「確か貴方の真選組結成以前の
出生は誰も知らさせていないとか。」
確かに誰も知らない。俺も近藤さんでさえも。
沖田「俺たちにいつか教えてくだせェよ。」
みずは「、、、。そうね。」
窓を見つめたままみずはさんはそう言う。
会話も無く静かな車内のまま道を進んで行く。
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その後屯所に着き、私は直ぐに自室に帰る。
時間も時間でかなり外は暗くちょうど綺麗な月も出ている。それに見惚れていたのか、そのまま私は部屋を出て屯所内をうろつき回る。
みずは「なに黄昏てんの?」
土方「みずはか。」
道場の前まで来るとそこには袴姿のトシがタバコを吸っていた。今しがた鍛錬を終えたのだろうか、汗が頬を伝っている。
私はトシが立っている隣に腰掛け、月を見上げる。それにつられたのかトシも座った。
土方「月、綺麗だな。」
みずは「そうね、最近はあんまり見れなかったし。」
そこで会話は途切れる。話すことはなにも無くただ二人とも月を見上げている。
みずは「もしさぁ。もしもの話だけど。
私がとんでもない過去を抱えてたらどうする?」
土方「過去?そんなもん気にしてる奴はこんな所にはいねェよ。」
トシはタバコの煙を吐き出しながら言う。
土方「どんな重ェ過去でも俺が背負ってやるよ。」
みずは「それが。それが警察としてあるまじき物だったら?」
トシはこちらを怪訝な表情で見る。私はハッとして立ち上がる。
みずは「ごめん、忘れて。」
月が綺麗だからかな、余計な事まで言っちゃった。と言い私はその場から立ち去った。
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ナウシカ♪(プロフ) - ひめ☆そらさん» 本当ですよ、、、。二年後のみんなの姿が気になる、、、! (2018年2月5日 23時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 私もジャンプ見ました!急に二年とかびっくりしました笑万事屋も気になるけど他のみんなも気になります… (2018年2月5日 22時) (レス) id: ca8d33885b (このIDを非表示/違反報告)
さっくぅ(プロフ) - 今週のジャンプ見ましたよ〜!新八かっこよかったっすね!来週が楽しみです…! (2018年2月5日 22時) (レス) id: 964aa4279e (このIDを非表示/違反報告)
ナウシカ♪(プロフ) - ひめ☆そらさん» ありがとうございます!ここら辺はかなり悩んだ場面でしたのでよかったです!これからも夢主ちゃんは暴れ続けますので是非是非期待していて下さいね! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 043a97a17f (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 元攘夷志士ってバレたときの感じめっちゃ好きです!ひとりで笑っちゃいましたよ笑これからのみずはちゃんに期待します! (2018年2月3日 22時) (レス) id: ca8d33885b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナウシカ♪ | 作成日時:2018年1月1日 14時