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楽しい昔話をしてる中、
俺の頭の中はスパショのことでいっぱいだった
Aにまた寂しい思いをさせてしまうから
話すのが億劫だった
LT「A」
「ん？」
LT「今度ワールドツアーが始まるんだ」
「スパショ？知ってるよ」
LT「え、」
「ネットに載ってたから」
そっか、もう公表されてるのか
LT「そっか…ごめん、3ヶ月後から海外に行かないといけなくて、いつ帰って来れるかわからない…Aにいつも寂しい思いさせてごめん」
「大丈夫、それがオッパの仕事って
分かった上で一緒にいるから」
LT「ありがとう、ほんとうにごめんね」
そう言い俺はAを強く抱きしめた
「オッパ…苦しい…」
LT「ごめんごめん笑、そうだ今週末ご飯食べに行こう」
「うん、いいよ」
その日に俺はAにプロポーズをする
そう決めていた
もうすぐやってくる一年記念日に結婚したいから
Aにバレないよう準備をしてきた
実はレストランもホテルももう予約済み笑
ーーー
当日は別々でレストランに向かう予定だったから
Aには場所と時間を伝えた
そんなプロポーズの日はあっという間に来た
大事な日なのに
昼で終わるはずの撮影がミスばかりで進まない
気が付けばもう夕方
今から帰って準備して向かっても
30分ほど遅刻になる…
最悪だ…
急いでAにはメールを送った
LT「ごめん、今撮影終わった30分くらい遅れるから
先に中で待ってて」
「わかった、焦らなくていいからね」
こんな日にまで俺は何してんだ…
急いで帰って支度を済ませ
レストランに向かった
1人ポツンと席に座ってるAのもとに
急いで駆け寄った
LT「遅れてごめん」
「大丈夫、お仕事お疲れ様です」
なんで心の広い子なんだろう
Aの優しさに余計に
申し訳なさが募る
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作者名：しおり | 作成日時：2023年8月21日 6時
