One more time③【赤井秀一】 (ページ30)

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Aside

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「じゃあ安室さん、あとよろしくです！」

「了解です、お疲れ様でした梓さん。」

ポアロに来て1時間後

零が気を利かせてくれて店内には私と零の二人だけになった

「悪いわね…残ってもらっちゃって。」

「20分、だろ？それくらいどうってことないさ。それで用件は？」

零はエプロンを外しながら私の前の席に座る

『あぁ…実は…』

と、秀一とあったことを零に話した

『…なんてことがあって。』

話終わるまで何も言わず聞いてくれて

「なるほどね…。」

と、ひと言

『え、もしかして呆れてる？』

「うん、結構。」

椅子の背もたれに寄りかかりながら零は即答した

『だって、、仕方ないじゃない…』

今回ばかりは私の感情が爆発してしまった

感情をコントロールせずに全てぶつけてしまったことは反省するけれど…

『これから話すだなんて何を話せばいいのか分からないのよ…』

「君は本当に不器用だなぁ。」

なんて言って彼は笑う

『真剣に悩んでるのに笑わないでくれる？』

「ははっ、ごめんごめん。
そうだな…もうあとは気持ちをストレートにぶつけるだけじゃないのか？」

『ストレートって、、』

「まだ好きなんだろ、赤井のこと。」

『…っ』

何度も諦めよう決めてたのに、秀一への思いはそんなに軽くなかった

私の心の隅っこには必ず秀一がいたのは事実

だからこそ今回の件は招かれた…

分かってる、分かってるけど

『自信が持てないの…だから好きだなんて言葉、言えそうにないわ…。』

口に入れたコーヒーはいつもよりもほんのり苦かった

。