One more time③【赤井秀一】 (ページ24)

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ジョディside

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「すまないな、時間を取らせてしまって。」

「いいのよ。仲間の相談はちゃんと聞かなきゃね？」

任務が終わり、シュウと私二人きりの車内で先に口を開いたのは彼だった

「聞いたかジョディ。Aが俺に言ったこと。」

この話の入りからして、彼の相談というのはやはりAのことだと確信した

「えぇ、全部聞いたわ。それであなたはAに言われたことを踏まえてどう感じた？」

「ﾌﾝ…確かにそうだと納得してしまったよ…。」

僅かに眉を下げシュウは言った

「俺たちは別れている身。恋人でもない俺はもうあれこれ言える立場ではないだろうな…」

「…でも分かるわよ、シュウの気持ちも。」

「俺の気持ち？」

「えぇ。もう恋人関係ではないけれど、今でもAはあなたにとって特別な存在、、違う？」

そう問いかければ、シュウは一瞬私の目に視線を移し

「…あぁ、そうだな。」

と呟いた

潜入捜査のために別れて5年という月日が経った今でも

シュウはAを大切に思っていたのね…

私の考えは間違いではなかった

「なら話は早いわ。単刀直入に聞くけどシュウ、あなたは…」

この5年間一度も聞かなかった…いや、聞けなかったと言った方がいいかしら

二人のためにも踏み入れるべきことでは無いと思っていたけれど

そろそろいいわよね…A

「あなたは、Aとどういう関係でいたいの？」

気の所為かもしれないけれど

常にポーカーフェイスであるシュウの表情が微妙に動き

身体が一瞬にして強ばったような感じがした

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