One more time③【赤井秀一】 (ページ18)

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『明美さんの気持ちを考えたらやるせないじゃない…
愛してた恋人に利用されてはそれが原因で組織に殺された…
こんなひどい話ある…？だから秀一には明美さんを想い続けて欲しいのよ。』

秀一ともう一度やり直したい気持ちなんて、この5年間ずっとあった

しかしその気持ちはいつの日からか罪悪感に変わったのだ

哀ちゃんが明美さんの話をしてくれた時、明美さんからのメールを見返す秀一を見かけた時

会ったことも話した事もないのに

彼女はまるで太陽のようで、周りの人は彼女からパワーを貰っていたんじゃないかな…

と、勝手にそう感じた

…きっと秀一もその中の一人だった

「A、それ本気で言っているの？」

『えぇ、もちろん。…強がってるように見える？』

尋ねると、ジョディは言葉を失った

『まぁ…強がってることもないわけではないかもね、、笑』

「え？」

『それでも私にとって秀一と明美さんは特別だから…自分より大事なの。』

そう言うと、ジョディの温もりが私を包んだ

「…あんたって子は…」

『ごめん…』

「謝らないで。その代わり…」

『…？？』

「…あなたが幸せじゃなきゃ嫌よ。」

抱きしめる手をきつくしてジョディは言った

『ありがとう、ジョディ。』

親友の温かさに、何度感謝しただろうか…

両親を亡くした時から互いに寄り添い続けたジョディは

紛れもなく私の宝物だ

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