One more time③【赤井秀一】 (ページ16)

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「このタオル使って」

『…ありがと』

ジョディが泣いてる私を訳も聞かず迎えに来てくれて家へ招いてくれた

そして話は後からと言ってシャワーまで貸してくれるよく出来た親友

「コーヒー、ブラックでいいわよね？」

『…えぇ』

そこら辺に適当に座っててと言われソファーに腰掛ける

座ると一気にさっきの出来事を思い出して最悪の気分に陥る

付き合っていた当時、もちろん多少の喧嘩はあったが

ここまで私が泣きながら怒ったことはなかった

『…はぁ』

溜息をつくとまた目に涙が溜まっていった

「で、どうしたの？」

ジョディはテーブルにコーヒーを置いて私に問いかけた

『…言っちゃったの、秀一に…もう付き合ってないんだから関係ないでしょって…』

「…なんで急にそんなこと？」

もちろん、ジョディにとってこれだけでは私たちに何が起きたのか理解不能

彼女には零の家で飲んだことから全て話した

するとジョディはうーんと考え込みながら

「…まぁ、公安の彼の家で酔って寝たことは良くはないわね。」

と、きっぱり私を叱る

『…それは悪かったと思ってる。でもね、彼は秀一が言ったような軽い男じゃないし、私たちはただの友人なの。』

「それなのに、Aの気持ちも知らず別れた女に説教するシュウにムカついた？」

私は小さく頷きジョディがいれてくれた温かいコーヒーを口にした

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