One more time③【赤井秀一】 (ページ15)

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「…これで分からないなら、、『そうじゃない…っ！』

何も知らない秀一が憎くて

「なんなんだ…」

それはこっちのセリフだよ…

そう思った次の瞬間だった

『…んで…なんでよ…！！
男の前で二人きりで飲むな？なんで秀一がそんなこと言うの…っ？！誰目線で言ってるわけ？私の気持ちなんて何も知らないくせに…っ！
それに零はすぐに襲うような軽い男じゃない。勝手に決めつけないで！』

何か縛り付けていたようなものが外れて

私の口は止まらなかった

だめ、だめだと分かっているのに

それなのに…

『っ…もう…私たち付き合ってないんだよ、、秀一。
だから私が誰と飲もうが秀一には関係ない…何か言われる筋合いはないの…』

そして最後に言ったこの言葉

自分で言っておきながら胸が苦しくて、上手く息ができなかった

あぁ、やってしまったな

そう思った

秀一は黙ったままで私の声が響かなくなったこの部屋は静かすぎて…

もうこれ以上秀一の言葉を聞きたくない

そう思い何も言わずに出ていった

外に出てボロボロと落ちる涙を手で抑えようとするけど無理で

『…ぅ…っ』

いい大人になってこんなことをしてる自分が情けない…悔しい…

二日酔いで頭も痛い

とぼとぼと歩きながらポケットからスマホを取り出して電話をかけた

『…もしもし…っ』

「…もしもし、、？」

『…ジョ…ディ…っ』

かけた先はジョディ

「どうしたのA、泣いてるの？」

『…っ』

泣きすぎて会話もままならない

そんな私を察してジョディは

「分かった。すぐに迎えに行くから待ってて。」

そう言って電話を切った

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