One more time③【赤井秀一】 (ページ14)

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「…安室くんは組織に潜入中で、、」

『分かってる。分かってるわ…でも心配だったの…』

「あぁ、キュラソーの件か？」

『その…秀一とやり合ったって聞いて、怪我が心配で…』

もちろん秀一のことも最初は心配した

しかし秀一はすぐに手当できる状態

そうじゃない零が私にとっては心配ですぐにでも怪我を見てあげたかった

私の正直な気持ちを秀一に話す

「大した怪我は負わせていないと言っただろう…」

『でも、、』

「…A、我々は安室くんと属している組織が違うんだぞ。
例え目的が同じであっても、他の組織の奴を構う必要はない。」

秀一の言葉に私は下唇を噛んだ

知ってるよ…初めは私もそうだと思ってた

でも零だけは違った…

本物の友人という関係が築けてる

いつの間にか大事な存在になってた

「それに…」

何も言わずに俯く私に、秀一はさらに続けた

「…それに、男の家で二人きりで飲むのもどうなんだ。
お前は飲みすぎるとかなり酔うし、さっき言っていたな…寝落ちしたと。」

『…』

「付き合ってもない男の前で寝落ちだなんて無防備にも程がある。
いつ襲われるか分からないんだぞ…。
それでFBIが務まるのか？もう少し警戒心を、、『…なんで、、』

なんでよ…

「…A、、？」

…なんなの

本当になんなの？

『…意味がわからない…っ』

「…意味がわからない？俺の言っていることがか？」

この時の私は気持ちに歯止めがきかなかった

秀一に対して〝むかつく〟という感情が生まれてしまっていたのだ

もう抑えることは出来ない

『…っ…』

溢れる涙を止めようだなんて考えがひとつも無いほどで

私は秀一の前で思いっきり泣いた

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