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・今夜だけは素直に 2 ページ1

今日は帰るのが遅かった。帰ってきた時にはAはもう寝る準備をしていた。

俺も早く寝たい。そう思ってお風呂に直行して寝室に入った。

「A、もう寝た?」
「……」

寝てる。仕事忙しかったのかな
「お疲れさま」
頭を撫でれば、あどけない寝顔。普段はツンツンして甘えてなんかこないけど、寝てるときは別。
昔から寝るときだけはぜったいくっついてくるのは変わらない。

「もっと素直になればいいのに(笑)」
「…なってるつもり」
「え、おきてた?(笑)」
「…ねごと」
「なにそれ笑」

かわいい、そう言えない俺もお互い様だな。
でも、Aはきっと勇気出して言ったのかな
そうゆうところが好きだなと感じる。

「好きだよ、A」
「…知ってる」
そう言って彼女は俺の手を握って
「…朝まで離さないで」
そう言って彼女はまた眠りについた。

「うん。」

めずらしいけど、素直に嬉しいと思った。
こんな爆弾隠し持ってるAなら、もう素直じゃなくていいかもしれない。

今度はAが俺を素直にさせてほしいな

俺はAの手を握り直して目を閉じた

・たまにはね。 T→



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作者名:塩レモン | 作成日時:2021年8月7日 23時

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