41ー中原中也の帽子紛失事件ー ページ14
もとちゃんと私は黒い平べったい…
あ、あの素早くて飛ぶ厄介者ではないよ
速いのは否定しないのだけれど
とりあえず高級車に乗り込んだ。
もとちゃんはやっぱり高級感が慣れないのか
端の方に、しかし壁が傷つくのが怖いのか壁に触れないよう器用に縮こまっている
太宰「そろそろかな〜♪」
ご機嫌な太宰さんの声が助手席から聞こえる
新井「なにがです?」
太宰「ん?嗚呼、コレだよ」
スッと見せてきたのは帽子が地図に表示されている端末だった
地図のこの場所って…しかも印が帽子ってことは…
太宰「中也にGPSをつけておいて良かったね〜
敵はもうポートマフィアビルに居るってことは計画通りだ♪」
鼻歌が聞こえてくる
流石太宰さんはやることが違うな…
と、もとちゃんと苦笑いしながら到着を待つ
決戦場所はもう目の前に迫っていた
無言で黒服達が端によける
いつもの光景ながら後込みしてしまう…
もとちゃんも同じ気持ちらしく私のリールをぎゅっと握って落ち着きがない
太宰さんは車の中とは打って変わって無言、無表情である
1階…2階…エレベーターが向かう先は最上階詰まり首領の部屋だ
太宰「ちょうどいい、其処で君の願書でも出すかい?」
クスリと笑いながら云う太宰さんに震えながら首を振るもとちゃん
…あれ?私空気…?くっ空気じゃあ駄目だ!!
何か行動を起こさなければ!!
そう思い立ち、太宰さんに向き直った瞬間、目に入った光景に息を呑んだ
静かに開く扉_
_隙間を縫うようにして飛んできた拳_
_吹き飛ばされる太宰さん
すべてが一瞬だった
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匿名 - 読んでてとても面白かったです!リクエストお願いしたいんですけど主人公が本部でエリス嬢とかくれんぼしてたら迷子になっちゃった話お願いします! (2020年1月5日 14時) (レス) id: 9d56b04fee (このIDを非表示/違反報告)
朱華麒月(プロフ) - 月下さん» ありがとうございます!何度も読み返すほど…!!嬉しいです!もっとがんばります! (2019年3月19日 16時) (レス) id: 3981601561 (このIDを非表示/違反報告)
月下 - とても良かったです!!何回も読み返しています!お気に入りです!更新頑張って下さい!応援してます!! (2019年2月27日 12時) (レス) id: db6928ce9a (このIDを非表示/違反報告)
朱華麒月(プロフ) - みかげさん» 返事がとてつもなく遅れて申し訳有りません…!!ありがとうございます!そう言っていただけるだけで書きがいがあります!ありがとうございます! (2018年11月11日 16時) (レス) id: 3981601561 (このIDを非表示/違反報告)
みかげ - 続編おめでとうございます!続き楽しみに待ってます! (2018年10月26日 17時) (レス) id: 9a6b1a518e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼宮風香 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年10月16日 20時