参拾伍 二匹の狐 ページ39
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「ははっ!最高!高麗、僕達沢山ごはんを食べれるよ!」
「あ、晶稔....??」
「どうしたの、そんな顔をして。ほら高麗も食べよ?」
高麗は絶望に近い感情を覚えた。
晶稔は覚えていないのだ、今までの記憶を。あるのは高麗という唯一無二の友がいて何よりも大切であるということだけ。気弱な彼は無惨の血によって殆どの記憶を失ってしまった。
何も負の影響を受けてない晶稔は明るく前の彼とは比べ物にならない、本当なら晶稔は今のような少年だったのだろうか。反して高麗も記憶は殆ど薄れてしまったが晶稔と過ごした時だけは何も忘れていない。
「?高麗?」
「晶稔....大丈夫だ.....俺が、俺が晶稔を守るから....絶対に守るから....」
たとえ記憶がなくとも晶稔は晶稔だ。自分の知る彼でないとしても共に居ることを誓ったかけがいのない一の友。
高麗は彼を守る、高麗と晶稔の仲を引き裂こうとする者が居るのなら全力で反抗しよう。晶稔と共に居れるのであればたとえ人で無くなったとしても、人間を食べなければ生きてゆけず日の元を歩けない“化け物”であったとしても構わない。
後に2人が下弦へと上り宣言通り共にあり続けていた2人を鬼舞辻は神社に座る二匹の狐のようだと表現した。天魔と紫昏の名を貰った2人は今日も神社の狐の座に座っている。
全ては2人の幸せの為に_____
+・+・+・+
《大正コソコソ噂話》
晶稔は殆ど記憶がありません。高麗が大事な存在であることしか分からないので虐められたことによって形成された気弱な性格は残っていないようです。
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年11月17日 20時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね!!応援しています!!更新頑張ってください!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すンずさん» わあー!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです!!!期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lotus | 作成日時:2019年10月23日 20時