参拾 二匹の狐 ページ34
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「疲れたよお高麗〜」
「賄いも食べれたしお風呂にも入れてもらえたしで万々歳だったな。直ぐに床につこう」
神社への階段を登りながら話す。久しぶりにしっかりとしたお風呂に入れて満足のようだ。給金も通常の1.5倍だったので機嫌がいい。
明日は出ていく準備をしよう、こんな所から早くおさらばしたい。すると目の前に影ができ前を見る。
「おい、どこ行ってたんだよ」
「.....別に、俺らが何しようと勝手だろ?」
「うるせえ!またご飯食べてきたな?!お前働いてるんだろう、俺らにも分けろ!!」
「....はあ....なんでこう頭が弱いんだろう....」
「あぁ?!」
一回り図体の大きい男性が2人の前に立ち塞がってきた。所謂ガキ大将だったやつでいつも周りの横暴な態度を取っている。人のものを平気で取るし自分に逆らう奴は痛い目に合わせる、そんな典型的な暴君。
「君に食べさせる食べ物なんてないよ。欲しければ自分で働けば?」
「てめえ....!!!こっちが下手にでりゃ調子に乗りやがって....!!」
「あわわ....」
だがこの暴君は喧嘩を売る相手を間違えた。
自分の方が図体がでかいからと侮っていたのだろう、高麗達は面倒臭かった為今までうまくかわしここ数年まともに関わってすらいない。だから、目の前にいる彼らは弱いと錯覚していた。
「高麗に、手を出しちゃダメ、だよ....!」
「は??」
振り上げた拳は難なく流されいつの間にか背は地についていた。
今自分は晶稔によって投げ飛ばされたのか?あんな気弱でいつも飯を取られてた晶稔なのかと動揺を隠せないでいた。
+・+・+・+
《大正コソコソ噂話》
神社の子達は大きくなっても基本働いていません。働いていたとしてもこっそり、暴君にバレないように。バレたら全部奪われてしまうらしいです。
働いてない、というより中々働けません。貧乏神社なため身なりがあまりよくないですし礼儀なんて習ってもないので村の人達は採用したがりません。そう思うと高麗はすごいんです。
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年11月17日 20時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね!!応援しています!!更新頑張ってください!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すンずさん» わあー!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです!!!期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lotus | 作成日時:2019年10月23日 20時