夜の使者【鬼滅の刃】

弐拾参 ページ27

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｢良い！Aと言ったか！

君に敬意を払い俺の全身全霊をもって君を食そう！！｣



｢冗談じゃないです、その減らず口を閉じてください｣






少しずつ、少しずつではあるが攻防のスピードが上がっている。今は若干の切り傷で済んでいるがいつまでもつだろうか。






｢宵の呼吸 漆ノ型 “朔”｣






思い切り足を蹴り上げ空中で一回転する。その時に右腕を斬り落とした。直ぐに再生すると思われたが中々再生しない。いや再生はしているが速度がかなり遅い。






｢君は多彩な技を持っているんだね
ならこれはどうだろう！！



血鬼術____縁狐ノ鬼灯｣






天魔の周りに無数の火球が現れる。ただし色は赤ではなく黒なのだが。それがAを無慈悲に襲う。



火球を斬っても斬っても、キリがない。見た限り火力に頼ったものではないと分かるがあれに当たってはいけないと本能がそう告げている。






｢ｯ!!｣







人の動きには限界というものがあって、Aは死角からきた火球を避けることが出来ず右頬から首にかけて火球を受けた。



熱い、確かに熱いが大怪我している訳じゃない。少し火傷した程度だった。






｢火を操るなんて....まるで狐火ですね｣



｢あはは！Aやっぱりいいよ！正解だ！｣






若干煽ったつもりだったのだがもっと興奮させてしまっただけだった。何故こんなにも圧倒的不利の状態を自分からもっと不利にしてしまうのか。






｢当たったご褒美に教えてやるよ！



これは正真正銘狐火。俺と紫昏はこの神社の狐なのさ！！！｣




+・+・+・+


《大正コソコソ噂話》

Aは殺気に敏感であると以前言いましたがそれを応用して攻撃を防いだりしています。攻撃には必ず殺気が篭っているからです。


伊之助も同じようなことを言っていたので時間軸が経過したら共感者がいるんじゃないでしょうか

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