夜の使者【鬼滅の刃】

拾玖 ページ23

｢あと真菰は元気ですか？最近会ってなくて｣


｢ああ元気だ。

この前も一緒に昼飯を食べに行ってAと同じこと言ってたぞ、なあ義勇｣


｢....ああ｣






義勇は肯定の｢ああ｣しか言わないがこれもいつもの事だ。


いつの間にか口下手になった義勇だが錆兎や真菰、Aは雰囲気で理解できるという中々にすごい人たちなのだ。今も嬉しそうで周囲にお花が飛んでいる。






｢....さあ、楽しいお話はまた今度にしましょうか｣


｢ああ、そうだな｣


｢....構えろ。来るぞ｣






神社の鳥居の前まで来た3人。朱の鳥居に少し廃れた本殿は不気味だ。


鳥居の本殿から殺気がヒシヒシと伝わってくる。

しかもこれは....二人いる。






｢天魔、3人また餌になりに来たよ｣


｢そうだな紫昏。今日はどうやって喰おうか｣






本殿から2人の青年が出てきた。


紫昏と呼ばれた青年は下が朱の袴に上の袖を紐で縛り上げ、金髪で紅い瞳を持っており右目を隠している。


もう1人は黒い。言うなれば陰陽師のような服を身につけ、銀髪で蒼い目を持っており左目を隠している。


見た目的正反対なように見える2人はA達のことを餌としか見ていない。






｢ねえ、天魔、僕あの男ふたり貰ってもいい？｣


｢勿論だとも、なら俺はあの女を食べよう。｣






ﾆｨと笑った後地を蹴り一瞬のうちに距離を詰められた。驚いたAは思わず距離を取ったがやはり詰められる。


殴ろうとしたので咄嗟に受身をとった。






｢っ、A！！！｣


｢大丈夫！！そっちをお願いします！！｣






これは完全に分けられた、しかも自分の食べたい者基準で。


先程の攻撃を受けて分かった、この鬼はかなり人を食べている。もしかしたら今まで戦った中で一番かもしれない。


受身をとってうまく後ろに衝撃を受け流せたと思っていたが攻撃を受けたところがまだ若干痺れている。





+・+・+・+


《大正コソコソ噂話》

真菰は数少ない女性隊員同士でしのぶ、Aと仲がいいです。3人で女子会を開いてる所を度々目撃されます。(カナエさんは微笑ましそうに覗いています)

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