拾捌 ページ22
四季を2回程見た頃、Aは今日も夜をかけていた。
鬼殺隊に入って2年経ったが大きな怪我もなく任務に励んでいる。同時に多くの仲間と出逢うことができた。今や鬼殺隊の大半とは仲が良好な自信がある。
「カァ!カアァ!任務ゥ!合同任務ゥ!
西南ノ町外レニアル神社二鬼ガ出没ゥ!
負傷者共二死亡者多数ゥ! 早ク行クベシ!」
と帳からの伝令を受け今その町へ向かってる最中なのだ。
鬼は強力なため普通は合同任務が多いのだが彼女は基本単独で鬼狩りをしている。理由は簡単、彼女について行ける人が極小数だからだ。中途半端な戦力は彼女にとって足でまといでしかない。
だが今回の任務は安心して背中を任せることができるだろう、何故なら....
「久しぶりだなA」
「久しぶり、錆兎、義勇」
錆兎と義勇なのだから。あの最終選別で知り合ってから度々話をするようになった。義勇と錆兎は基本2人で1セット、勿論1人でも強いがこの2人の合わせ技はかなり強力だ。
「何気に任務一緒なの初めてじゃないか?」
「そういえばそうですね。今日はよろしくお願いしますね、義勇」
「........ああ」
義勇は初めて会ったときと比べてかなり無口になった。あの日彼は鬼を1人も斬らずに生き残ってしまった、それが本人には許せなかったようで死に物狂いで鍛錬している。
義勇は錆兎は素晴らしい、それに比べて俺はと自分を卑下しているが彼も指折りの剣士だ。あの二人はいずれ柱となるであろう。
「じゃあ行きますか、鬼憑き神社に」
まだ日が出ているため急ぐことなく神社へ足を進める。人身がかかっているから気は抜けない、とはよく言うがこうやって話しながら行くのも緊張が程よく解れて彼女はこの時間が好きだ。
____明日も生きていられる保証などどこにもないのだから
「2人とも身長高くなりましたね」
「成長期だからな!」
確か最終選別の時は同じかAの方が若干高かったくらいなのに今や頭一つ分くらい違う。これからまだ伸びるのだろうか、男子の成長期とは恐ろしい。
ちなみに錆兎の方が義勇に比べて若干高い。Aも別に低い訳では無い、むしろ女性の中では高身長のほうだ。
+・+・+・+
《大正コソコソ噂話》
Aは義勇と錆兎と仲がとてもいいです。あの最終選別の日から知り合い、よく食事処に向かう姿が目撃されています。
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Lotus(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^* ご期待に応えられるように精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年11月17日 20時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品ですね!!応援しています!!更新頑張ってください!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - すンずさん» わあー!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです(*´`*) これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年11月8日 20時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
Lotus(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます....!!!!急に消えたのに探していただいて有難いです!!!期待に応えられるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします! (2019年10月27日 22時) (レス) id: 0657cdb7e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lotus | 作成日時:2019年10月23日 20時