【utit】まふくんの妹に「可愛い」「天使」というのは禁句らしいです (ページ4)

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禁句　３　そらるページ4

防音室につくと、すぐに椅子に座って曲を選び始めるまふ。
Aは、かけてあったヘッドフォンを首にかけてまふと曲を選んでいる。
ほんとまふの家の防音室はでかい。
なんで全員入れるんだよ。

まふ「うーん、そうかなぁ･･･？」

A「無理だよ･･･出ないもん･･･」

まふ「うーん･･･あ、皆さんは、曲のリクエストありますか？」

天月「はい！」

まふ「あんの？Aの歌うとこ聞くだけでもお金とってもいいくらいなのに？･･･なに？」

天月「やっぱりやめようかな･･･」

俺も言おうとしたけどやめようかなって思った。
まふの目が怖すぎる。

A「もう、お兄ちゃん･･･リクエスト聞いたのお兄ちゃんでしょ？そういうこというのだめだよ！」

まふ「はぁい･･･」

A「天月さん、リクエストしていいですよ」

天月「え、あ、天ノ弱歌ってほしいです！」

A「天ノ弱･･･分かりました！」

Aは返事のあと、ヘッドフォンをつけて、そっと目を閉じた。
音楽が流れ出て、目を開けたその目は真剣。
さっきまでの雰囲気が一気に壊れて、俺達は唖然と歌っている姿を見るだけだった。

･

A「･･･こんな感じで大丈夫です･･･か･･･」

Aは俺達の方を見て、驚いたような顔をした。
それは多分、俺達が泣いていたから。

A「お、お兄ちゃんあの･･･お兄ちゃんも泣いてるの･･･？」

まふ「Aすごい！感情こもってたし、声も綺麗だし･･･もう歌い手始めよ！？」

A「そ、それは･･･遠慮しとこうかなぁ」

苦笑しながら断るA。
上手いのになぁ･･･

センラ「すごい綺麗なビブラートやったで」

坂田「どうしたらそんな綺麗な声出せるん？」

まふ「あ、ちょっと！ここで質問大会始めないでくださいよ！狭いんですから！」

「「「「じゅうぶん広いだろ！！」」」」

ぎゃいぎゃいと言い合いをしている皆とまふを俺とAは静かに見つめていた。

『仲いいな』

A「そうですね･･･そらるさんは入らないんですか？」

『いや、めんどくさくて･･･』

まふ「そらるさん！なに僕の妹とイチャイチャしてるんですか！？僕がするのでそこを変わってください！！」

『は？』

イチャイチャしてるつもりはないんだけど。

「「「「そうです、変われ！！」」」」

『ほんと仲いいなお前ら』