探偵社の自称最強異能力者さん【文豪ストレイドッグス】

日常譚＿＿肆 ページ48

中島「太宰さん！さっきからポートマフィアを挑発するようなことばかり言ってるじゃないですか……そろそろ止めた方が……」


流石にこれはまずいと思った僕は太宰さんに静止の言葉をかける。


それを見た中原さんは僕の方を指差しながら再び口を開いた。


中原「そこの餓鬼の言う通りだぜ。俺達にも我慢の限界って言うもんがあるぜ」


太宰「餓鬼……？」


太宰さんは中原さんの様子を見てお腹を抱えて笑い始めた。


太宰「身長的には中也の方が餓鬼のくせに偉そうに！」


中原「何ィ？！」


中島「太宰さん！！」


本当に懲りない人だ……今ポートマフィアを怒らせたら負けるのは確実に僕達なのに……


中原「言っとくが今こっちは三人……お前達は……戦力外を除くと二人……」


｢敦くんハブられててウケる｣


中島｢いや、あの……うん｣


よし、触れないでおこう。


中原｢あんまり調子に乗ったことばかり言ってやることになったら、そっちが不利だってことは分かっとけよ？｣


中原さんの言葉で、ポートマフィアの目付きが鋭く変わった。


中原｢それともなにか？他の奴らもこれから此処に来ンのか？｣


太宰｢んー……それはないなぁ。何せ、勤務時間中に二人を誘ってこっそり出てきたからね｣


中原｢仲間が来るって訳でもねェのに、余裕だな、太宰｣


｢まぁ僕がいますからね｣


芥川｢黙っていろ戦力外｣


｢はァ？｣


太宰｢あ！カレーライスが来た！はぁーい！カレーライスは、ここと、ここ……甘口はこっちで｣


本当に自由な人達……これ以上ポートマフィアの感情を逆撫でするのはやめて欲しいものだ。


梶井｢カレーライス……カレーライスねぇ……｣


｢あの、それ僕のカレーライスなんだけど｣


梶井さんはまじまじとAくんのカレーライスを見つめながらそのカレーライスをAくんの手元から奪い去っていた。

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