たえまなく過去へ押し戻されながら__拾参 ページ42
中島「………はっ」
大きなクラクションの音で、意識を取り戻す……周りには僕の他にもたくさんの人がおり、それを囲うように車が並んでいた。
ここは異空間に飛ばされる前に歩いていた横浜の街の道路……それ即ち、帰って来ることが出来た、ということだ。
周りには、居なくなった賢治くん、谷崎さん、ナオミさん、Aくん、異空間でアドバイスをくれた白衣の男性もいた。
中島「…………はぁ」
安堵のため息をこぼし、周りを見渡すと隅の方に独り、見覚えのある人物が。
それは、僕達を閉じ込めたギルドの異能力者、ルーシーだった。
中島「あの……君、もし僕に何か出来ることが____」
____彼女は泣いていた。
僕の姿を見るなり、目に涙を浮かべてその場から走って立ち去る彼女を追いかけることは、僕には出来ないことだった。
白衣の男性「んぁ〜!エリスちゃん!もう!大丈夫だったかい?!どこに行っていたのだい?!心配したのだよ〜?!突然居なくなるから!!」
声のした方を振り向くと、僕にアドバイスをくれた白衣の男性が写真で見せてくれた女の子__エリスさんに話しかけていた。
………親子、なのだろうか?もしそうなら、かなり親馬鹿なようだ……少しだけ羨ましいな。
エリス「急に消えたら、リンタロウが心配するかなぁ、と思って……リンタロウを泣かせたくなった!」
白衣の男性「酷いよエリスちゃん!でも可愛いから許す!」
微笑ましくその様子見ていると、誰かが背中から僕に抱きつく。
そこには、少しうつむき加減な鏡花ちゃんが立っていた。
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まつの(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます! 素晴らしいと言って頂けてとても嬉しいです……!やる気アップしちゃいます😭🙏 男主私も大好きです!これからもよろしくお願いします✨ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - わわわわわわっどっどうゆうこと? なんか、その、素晴らしいです。 いや、自分、12歳私立女子中学1年生なんですけど、こういう男主系は好きです。 有り難いです。 (2022年8月15日 23時) (レス) id: 2c86921cab (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - あまの。さん» コメントありがとうございます! 着眼点が凄い……!こだわっているポイントの1つなのでとっても嬉しいです✨ マイペースな更新頻度にはなりますがこれからも是非よろしくお願いします! (2022年8月14日 19時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
あまの。(プロフ) - 初めまして!夢小説なのに主人公からの視点の話が今のところ一切無いというのが、何を考えているのか分からない主人公という演出感満載でとっても素敵です……!これからも更新楽しみにしてます! (2022年8月14日 19時) (レス) @page5 id: 9e424abfc0 (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます……!まだまだ謎多き主人公ですが、これからも是非楽しんでお読み頂ければと思います✨ (2022年8月13日 3時) (レス) @page19 id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつの | 作成日時:2022年8月12日 18時