たえまなく過去へ押し戻されながら__拾壱 ページ40
中島「でも方法が……」
白衣の男性「絶対に負けぬと高を括る敵ほど容易い相手はいないよ。そもそも、あの扉の奥にいる彼らは、君が囚われたとき、必死に助けたという話では無かったのかね?」
………そうだ、皆は僕を助けてくれた。
ルーシー「お話は終わり〜?やる気は戻ったのかしら?」
中島「なら、今回は僕の番だ!」
白衣の男性「そう。それが君の最適解だ」
ルーシー「そうでなくっちゃ面白くないわ?でも、もう終わりよ!!」
中島「っ……!!」
地面から出てきた怪物に掴まれる前にいち早く地面を蹴って躱すことができた……たが____
中島「もう一体……!!」
____躱した先にもう一体、同じ怪物が現れたのだ。
ルーシー「そちらは二人なんだから当然でしょう?」
中島「しまった!!」
予想外の事態に身体が動かず、もろに身体を掴まれてしまう。
黒い扉が開き、谷崎さんを連れて行ったときと同じ無数の手が僕に襲いかかった。
中島「うわああああああ!!」
ダメだ、ここで負けるわけにはいかないんだ……皆は、探偵社の人達は僕を見捨てなかった……僕を助けてくれた!
ここで捕まったら、恩を仇で返すのと同じだ。
絶対に………絶対に負けるわけにはいかないんだ!!
引きずり込まれる前に、なんとか!なんとか方法は無いのか?
その時、僕の目に黄色いリボンが写った。
中島「これだ……!」
引きずり込まれる最中、僕は彼女の身体にリボンを巻き付ける。
扉が開き、向こうにいる谷崎さんと目が合った。
意識がある……そうだ、この戦いは元から三対一だ。
そして、扉を閉じさせなければいい。
僕は瞬時に扉の端を掴んで、扉の奥へ引きずり込まれないように体勢を切り替えた。
谷崎さんが細雪を発動してくれたおかげで敵に僕の姿も、巻き付けられたリボンも見えていない。
白衣の男性と彼女が何かを話しているが、無数の腕に抵抗するのに必至で話を聞いている余裕が無かった。
ルーシー「………何?!ドアは、確かに閉まったはずなのに……!!」
白衣の男性の言葉を聞いてか、違和感を覚えてか、彼女はこちらを振り向き焦りの表情を浮かべる。
ルーシー「どうして……?!」
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まつの(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます! 素晴らしいと言って頂けてとても嬉しいです……!やる気アップしちゃいます😭🙏 男主私も大好きです!これからもよろしくお願いします✨ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - わわわわわわっどっどうゆうこと? なんか、その、素晴らしいです。 いや、自分、12歳私立女子中学1年生なんですけど、こういう男主系は好きです。 有り難いです。 (2022年8月15日 23時) (レス) id: 2c86921cab (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - あまの。さん» コメントありがとうございます! 着眼点が凄い……!こだわっているポイントの1つなのでとっても嬉しいです✨ マイペースな更新頻度にはなりますがこれからも是非よろしくお願いします! (2022年8月14日 19時) (レス) id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
あまの。(プロフ) - 初めまして!夢小説なのに主人公からの視点の話が今のところ一切無いというのが、何を考えているのか分からない主人公という演出感満載でとっても素敵です……!これからも更新楽しみにしてます! (2022年8月14日 19時) (レス) @page5 id: 9e424abfc0 (このIDを非表示/違反報告)
まつの(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます……!まだまだ謎多き主人公ですが、これからも是非楽しんでお読み頂ければと思います✨ (2022年8月13日 3時) (レス) @page19 id: 71bdd36fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつの | 作成日時:2022年8月12日 18時