探偵社の自称最強異能力者さん【文豪ストレイドッグス】

有頂天探偵社＿＿伍 ページ24

中島「あの……賢治さんって……」


宮沢「くんでいいですよ！二月前までイーハトーヴォ村という電気も電話もない処で牛を追ってました。社長にスカウトされて、この都会へ。都会は新しい概念ばかりで楽しいです！」


中島「新しい……とは？」


宮沢「まずはお金の概念がまだよく分かりません」


まさかのそこからか……


谷崎「国木田さ〜ん、先程の市警からの依頼、どうしましょう」


確か依頼は、走行中の車が何故か爆発したという謎めいた事件の調査依頼だったはずだ。


市警も投げた難題であることは確かである。


国木田「……敦、やってみるか？」


中島「えっ？」


国木田「他の社員について、早く仕事を覚えろ。お前ならやれる」


中島「はい！」



…………＿＿＿＿＿＿




「走行中の車が突然あそこまで吹っ飛んだらしいよ」


中島「僕には無理かも……」


現在僕は、国木田さんからのご指名を受け、Aくん、賢治くんと共に市警からの依頼である調査を進めていた。


普通では有り得ない高さの位置に突き刺さるような形でビルに車が突っ込んでいる……。


それを見て、僕の自信は一気に無くなってしまったのだ……。


周りからは困惑の声が上がっている。
本当に……僕もその気持ちだ。


宮沢「運転手は即死で、身元不明のようです」


中島「身元不明……？指紋や歯型が残っていれば身元って分かるんじゃ……」


「残っていればね〜」


中島「えぇ？！じゃああの車の中……グチャグチャ……」


想像して吐き気が襲う、というか吐いてしまった。


宮沢「さて、乱歩さんならここで事件解決ですけど……我々の仕事はまず情報を集めるところからです！」

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