【ツルネ】 遣らずの雨

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「…竹早くん」





隣の席の、三栖さんに声をかけられた。




まだ時間が早く人がいない。



教室は2人きりだった。








竹早「どうしたの、三栖さん」






「あ、あの…いつも弓道場にいる…青い髪の…男の人って…」





青い髪の男



思い当たるのは1人しかいない。







竹早「…滝川さんのことかな？」







竹早「コーチとして、部活の時間だけ来てくれてるんだよ。滝川さんがどうかしたの？」








「滝川さん…か。綺麗な音がして、窓から覗いたらその人がいたから。」








三栖さんは、どこか恥ずかしげに微笑む。









「ありがとう、竹早くん。」







竹早「どういたしまして。」

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