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郁弥くんは、私を無理矢理ソファーに座らせると、シャツの胸元をぐっと開いた。
｢っ…！！｣
郁弥｢なにこの痣と傷｣
肌を埋め尽くすようについた、痣と傷は他人に見せられるようなものではない。
それを見られた。
郁弥くんに。
｢こ、れは…｣
郁弥｢…暴力振られてるの？｣
郁弥くんは、私をじっと見つめた。
｢…郁弥くんには関係ないよ｣
私は、ヘラヘラと笑ってみせた。
こうやっていつも自分を偽ってきた。
可哀想な人になりたくないから。
偽って偽って、自分を作って。
みんなは綺麗に騙される。偽りの自分しかみんな知らない。
それで私は良かったのに。
なのにどうして…
郁弥｢嘘だ！！…ねぇ言って？｣
あなたは本当の私を知ろうとするの？
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作者名：やよい | 作成日時：2018年8月31日 17時
