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拾玖 ページ22

炭治郎

炭治郎「あの、しのぶさん」




しのぶ「はい、なんですか?」




なんだかここに来てから俺はしのぶさんに質問しかしてない気がする…




炭治郎「Aさんから、感情の匂いがしないんです…。

どういうことか知ってますか?」




すごい単刀直入に聞いてしまった気が…… 。

でもまあしぶってしまっても仕方ない。




しのぶ「君は知りたがりですね…?

私もよくわかりませんが、きっと自らで感情を隠しているのではないでしょうか?」




炭治郎「自分、で……?」




少し悲しそうな微笑みでしのぶさんは話してくれた




しのぶ「誰もあの人の涙を見たことがないんです

兄を失った時でさえも______。
泣き喚く事も、怒りを見せることも無く、ただ1人でぽつんとたっていたそうです」





炭治郎「…………」




______どれほどの。




きっと優しくて、頼りになる兄だったのだろう。そんな最愛の人を亡くして、泣かない、怒らない、って……。




しのぶ「不可能だ、」




炭治郎「えっ」




しのぶ「図星みたいですね。そう思ったんでしょう?」




炭治郎「……はい」




そんなのあまりにも辛すぎる




しのぶ「……まあ私は、彼女の近くにいる鷹からこれを聞きました」





炭治郎「あ、あの鷹ですか」




窓の外に目をやると、何故かAさんが背の高い大男の人に腕をブンブンと振り回されていた





その周りには鷹が怒ったような感じで羽をばっさばっさとしている





炭治郎「鎹鴉…じゃなさそうだな」




しのぶ「何故か話せるんですよねえ、彼。」




鷹なのに話せるってもう何もかもめちゃくちゃだ……





しのぶ「彼女と距離を縮めたいのならあの鷹さんに聞いてみるといいかもしれませんね?

……彼女の壁を壊せるかも…しれない、か。」





炭治郎「っえ……?」





しのぶ「忘れてください…なんでもないですよ

それでは」




しのさぶんは新しい薬を机に置いて、出ていってしまった




善逸「……ふがっ」




善逸はいつの間にか寝ていたようだ
_________
大正コソコソ噂話
鷹「俺にだって名前くらいあるわ!!
Aがつけてくれたんだぞ!!

黒!って名前だ俺は!!!!」

……だそうです。




________
大正コソコソ噂話
庭で話していたこと


天元「お前の壱の型って轟っつうんだな!俺と同じだ!いいよな!轟って!響き派手で!」




「え、あ、はい…?」

廿→←※



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ピエロ(プロフ) - ひーちゃさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…! (2020年2月28日 11時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃ(プロフ) - めーっちゃよき!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3b4ed7c89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2019年1月21日 21時

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