【ハイキュー】影山飛雄が溺愛する彼女

ただいま2 ページ32

それからAは影山のお家にお邪魔することになった





「なんかごめんね？お邪魔して……」




影山「？なんで謝るんだ？」




「……なんとなく？急だったから？」




影山「別に大丈夫だ、1人の時と変わんねぇ」




「いや変わるでしょ……？」




天然というか、なんというかな影山と会話して、Aは母に連絡を送っていた




Aただいまウィーンから帰ってきました〜!!明日家に帰ります〜今日は飛雄くんの家にお邪魔してます



びしっ！と敬礼する猫のスタンプを押す




すぐに既読が着いて、





母あらっ!恋人同士いいわね〜!
明日待ってまーす




同じくグッドサインを出した猫のスタンプが返ってきた





既読だけつけて、携帯を閉じる




ソファに体を預け、背もたれに深く寄りかかる




(……一人暮らし、なんだ)




少し辺りを見回したがし女子っけが無いというか、なんというか……。




「……ねぇ、飛雄くん」




影山「どうかしたか？」




何をしているのか、リビング近くの自室から声が聞こえた




「女の子、作らなかったの？」




我ながらやばい質問だな、と思いつつ気になるから聞いてみる




(…いやだってね？2年も待たせて、その上1年追加だよ？




愛想尽かされてもおかしくないじゃん？)




いやでもさっきハグしたな…、手も繋いだ……あれ？飽きてない？

なんてぐるぐる考えながらそう聞く




影山は黙ったまま、部屋から出てリビングに来た




少しムスッとしたような、拗ねたような表情




影山「んでそんなこと聞くんだよ」




「……3年も待たせちゃったから」




正直にそう言うと、さらに眉間のシワが強くなる




影山「好きじゃなかったら手とか繋いでねえよ」




むっすー、明らかに俺拗ねてますよーっていう声と変わらない表情




口をムの形にして、Aの方に何かを差し出す




差し出された手の下に手を翳すと、ころんと落とされたもの




「あ、ネックレス……」




影山「……持っててっつったろ」




「もっ、持ってたの？」




3年も？




影山「だぁ〜！！好きじゃなかったらそれももう捨ててるからな！！！まだ好きだってことだボケェ！！！」




増えないボキャブラリーに苦笑しつつ、ネックレスに目を落とす




「……あれ、こんなリング着いてた？」




目に止まったのは、月の飾りの横にかかっている銀のリングだった

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