出会い4 ページ19
その日は、雨が降っていた
台風が近づいているとかなんとかこんとかとテレビは言っていた
(今日も影山くんに勉強教えないと)
数日後にはもう定期テストがあるため、教えられる時間は僅かしかない
いつも通り、音楽室に自分の楽器を置き、教室に戻ろうとすると、何人かの女子に絡まれた
……こんな漫画みたいなことがあるのか
モブ女「……ちょっと」
「は、はい……？」
モブ女「あんたさぁ、調子乗ってるわけ？」
「えっ、と？」
知らない人にも笑顔で接せるAが、少し戸惑う
こういうタイプの女子にはあまり詳しくなく、同じクラスだったかも思い出せない
……ただ純粋に分からないからこそ、きょとんとした感じなのだが、その態度すらも、女子は気に食わなかったらしい
モブ「…何その態度、それ全部腹立つんだよ
影山くんと2人きりだからって調子乗んないで
他の男共だってそうやって来たんでしょ？男子ひっかけてさぁ、ほんと最悪」
愛情の向け方が間違っている内容だった
この頃は、Aもまた恋がわからなかった
ただ、影山と一緒にいると、どうしようもなく心が踊り、勉強が教え終わる頃にはもっと一緒にいたいと普段の何倍もわがままになる
……それだけ、なのに。
そんなAも、こういう恋だからこそ起こる心の変化を調子に乗っていると受けてしまった
「……ごめん、なさい」
人が良すぎるAにとって、このモブ達の対応は間違っている
モブ女「は？何それ、謝ればいいと思ってる訳？
あ、影山くんにも謝ってよ、で、もう二度と近づかないで？
……影山くんは私のモノなの」
……謝れみたいなニュアンスだったよ。
なんで謝ったら怒るの？
だが、Aもこの発言には黙ってなかった
「！……影山くんは、モノじゃない」
真剣に勉強で悩んで、部活も一生懸命な彼がモノなわけない。
ましてや、あんたのモノだなんて以ての外だ
モブ女「……っそういうのが＿＿＿」
目の前の女が怒り、手を上げた瞬間だった
誰かがAの前に立ち、ぱちんと乾いた音がなる
モブ女「なっ！
か、影山くん……？」
影山「……」
「なん、で、」
さっきの手を頬で受けたのは紛れもなく影山だった
ただ、何も言わず女を睨みつけている
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ピエロ(プロフ) - 美羽さん» ご期待に添えられて良かったです〜！こちらこそ、リクエストありがとうございました〜！ (2020年4月21日 18時) (
レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 書き忘れました！イメージの更に上のいい作品でした！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: c6cf9bb902 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - リクエストの作品書いていただいてありがとうございます！とっても嬉しかったです。国見のちょうどいい独占感と無気力具合がめちゃくちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ありがとうございました。 (2020年4月20日 19時) (レス) id: c6cf9bb902 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ゆんみ。さん» 最初豪快にしようかとも考えたんですけど、可愛い方がいいかな……と笑 (2020年4月19日 23時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ち！さん» ありがとうございます！！はい！！頑張ります！！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピエロ | 作成日時：2020年3月25日 23時
