【歌い手】お嬢様はお飾りで

知らないことばかり ページ10

それからのもふもふは至っていつも通りだった


変なやつだと見つめていると

「もしかして僕に惚れちゃった？」

とか言い出す始末


教室の雰囲気は凄く最悪だったけどね


もふもふのことは怒らせちゃ駄目らしい


でも、記憶を振り返ってみると確かに王子と言われる彼等がその他生徒と話してるのを見たことがない


……え、なんで私とは話してるの？？

え、怖いんだけど？
なんか企んでんじゃないの？


ええええええええええ

ますます関わりたくないんだけど！！


「ちょっとAちゃん！話聞いてるー？」


「ええ、聞いていますよ」


全く聞いてないけど

怒らせたら怖いから


「それでねぇ、坂田が」


坂田って誰だっけ
忘れちゃったよ

てか、話がつまらな過ぎて眠い！！！

早く学校終われぇえええええ


あ、そう言えば
王子ってめっちゃ権限持ってるらしいよ


この学校では王子が全てらしい


こうやって授業サボっても、王子が良いって言えばそれで良いらしい


先生も校長も王子には逆らえないらしい


理事長の息子が今、高校3年生らしい
誰だか分からないけど

確か、生徒会長とか言ってたな

誰だっけ


……私、知らないこと多すぎない？！


まあ、いっか

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