【歌い手】お嬢様はお飾りで

えー、体育祭らしいよ ページ43

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暑い
めっちゃ暑い


まだ6月のはずなのに……
なんで都会ってこんなに暑いの？


「わっ！Aちゃん凄い肌白い！！」


「……もふもふ、元気だね」


てか、もふもふのが肌白いけどな？！
白すぎて透けちゃいそうだよ


「ポニーテールええなぁ、センラ好きやわぁ」


そう言ってポニーテールのテールを引っ張ってくるセンラ


別に好み聞いてないんだけどなぁ

てか、引っ張られると変な感覚だから辞めて頂きたい
こんな事すんのアイツとセンラだけだと思う


「……なんか、あれやな」


なんて、しましま野郎が言うから沈黙が流れた


……私なんかにそんなん思うのか
めっちゃ意外なんだけど


「日焼けしたら大変な事なりそうだな。俺のジャージ羽織っときな」


ファサッと肩に掛けられた浦田さんのジャージ
良い香りが鼻孔をくすぐる


「浦田さん、凄くイケメン紳士ですね」


「そお？Aちゃんに言われると嬉しいな、ありがとう」


いや、まじで貴方イケメン紳士だよ
お嬢様たちにもキレてるとこ見たことないし

……あれ、浦田さんって身長以外ならパーフェクト男子なんじゃね？？


「あれあれあれ？もしかして浦田に惚れちゃったの？」


「……天月ウザい」


「そんな心底嫌そうな顔しないでよ」


頭撫でられた……


って！！！！！


「ちょっと？！せっかく結んで来たのにぐちゃぐちゃにしないでよ！！！！！」


「ごめんごめーん」


思ってねぇだろ！！！！！
許してあげないんだからね！！！


ぷんすこぷん！

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