【歌い手】お嬢様はお飾りで

ん？ ページ15

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今日も今日とて空き教室


何をするでも無くボケーッとしてる私達

今、授業中なのに
此処に居るくらいなら授業受けたい


此処のテストめっっっっっちゃくちゃ難しいの知ってる？！

まだ入学試験しか受けた事ないけど、めっっっっっちゃくちゃ難しいらしいよ


私は勉強しないとただの馬鹿


つまり、勉強したい


「あ、Aちゃん。このお菓子も美味しいよ〜」


そう言って美味しそうなお菓子をくれるもふもふ

もふもふよ、私をデブにしたいの？
毎日毎日高くて美味いお菓子くれちゃってさ！
良いやつじゃん！！


「おっ、此処に居ったんや」


教室に入って来たのは例のリスだかルス

バッチリ私を見てる


今日はこの溜り場に皆いる
ルスが私を見るから皆もつられて私を見てくる

……困る


「私に何かご用でしょうか？」


皆の前だから当たり前にお嬢様を演じる


けれど


「ん？なんでそんな喋り方なん？」


この男、最低


「……えっ？！luzさん、この女と知り合いやったんか？！！」


オーバーリアクションするのは
…………なんだっけ、赤髪

あ、坂田だ

てかこの女呼ばわりすんなよ！
嫌悪感丸出しでムカつくなぁ！！


「ふふ、生徒会長ですもの」


そう私が言うと、一瞬だけど不自然な空気が流れた

え？生徒会長じゃないの？


「Aちゃん、可愛いね〜」


……もふもふは空気が読めない？


「なぁ、Aちゃん」


「はい、何でしょうか？」


紫髪のイケメンは志麻
よし、ちゃんと覚えてる


「Aちゃんはいつまでその喋り方なん？」


…………ん？

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