【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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終わらせると言ってもそんな簡単な話じゃない


覚悟が必要


嫌われる覚悟


でも、私は前に進もう


「冗談抜きでAと瓜ふたつだったよ！身長もそんなに変わらないんじゃないかな？でも髪は長かった！」


ペラペラと語ってくれる及川さん
そろそろ黙らない？ターンエンドしてくれない？


「へぇ、それは見てみたいな」


松川さんまで喰い付くんかーい


「A？どした？」


「えっ、あ、勇ちゃんなに？」


「えっ」


「えっ」


多分これは私が悪いやつだ
勇ちゃんがあたふたしちゃった


「いや、ぼーっとしてたから」


「あぁ、ちょっと考えごとしてて」


「なになに？俺らがお姉さんの話するのやだ？」


「ええ、それはもちろん」


だって、私の話ですからね


言いたい

言い出そうと思ってる


でも、勇気が出ない


鉄朗も研磨も多分私を見てる

だからこそ、言い難いのかもしれない


全てが崩れるかもしれない

もう元には戻れないくらいになるかもしれない


鉄朗とも研磨とも

そして、青葉城西のみんなとも


"終わり"がくるかもしれない


臆病


私はいつだって臆病


前に進まず、逃げを選ぶ


でも、駄目


まだ男装を始めて少ししか経ってないけど、自分を偽って人に嘘を付くのはキツいし辛い


だから、


進まなきゃいけない


「その姉ちゃん、茶髪だろ？」

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