すれ違い、愛し合い。

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「大丈夫？酔ってない？」


『はい、大丈夫です』


「Aは意外と酒強かったもんな〜」


『得しないですけどねっ』


「Aたちが二十歳になった時にさ
みんなで酒バトルしたの覚えてる？」


『覚えてますっ
私、涼矢先輩に勝ちましたよね(笑)』


「そうそう。
あれから俺、同年代の奴らに酒トレされてさ
今ならAに勝てるかも」


『ほんとですかっ？
でももうあんなに飲むのは無理ですっ』


「ははっ、俺も無理だわ(笑)」








大学生ってノリで何でも出来ちゃうし
ほんとに楽しかったなあって先輩と話しながら思った。









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あっという間に楽しい飲み会も終わって
2次会もあったけど私は明日仕事だし行かなかった。




『なっちゃん、誘ってくれてありがとね』


「Aが来てくれて良かった！
どうだった？久しぶりの涼矢先輩はっ」


『相変わらず紳士だったよ』


「さっき2人で話してたでしょ！？
遠くから見てたんだからっ」


『なに？監視してたの？(笑)』


「だって、すごくいい感じだったし」


『そんなことないよっ』


「…あ、噂をすれば来た」


『えっ？』





なっちゃんの視線の先に顔を向けると
涼矢先輩がこっちに近づいてきた。





「あれ？なつき消えた(笑)」


『えっ！？ほんとだ』






涼矢先輩が来たと思ったら
なっちゃんが居なくなってて。





「A、久しぶりに話せて楽しかったよ」


『私も涼矢先輩と話せて良かったです』


「またゆっくり話したいし
今度2人でご飯でも行かない？」


『…えっ、2人、ですか？』


「無理だったら大丈夫だよ。
まあ今度連絡するね？」


『いやっ、無理じゃないです！』


「良かった。
じゃあ、お互い仕事頑張ろうな」









ずっと憧れてた涼矢先輩と2人でご飯なんて
結構嬉しいんですけどっ！









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それから本当に涼矢先輩から連絡が来て
来週末の仕事終わりにご飯に行くことになった。









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