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朝、目が覚めると
外から太陽の光が差し込んでいた。



宏光に抱きしめられたまま寝てたみたい。









宏光は私を背後から抱きしめ、
それだけで幸せな気持ちになる。









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起こさないようにそーっと体を反転させると、
明らかに寝起きの宏光と目があった。




「…おはよ」


『おはよう。ごめん、起こしちゃった?』


「んーん、ウトウトしてた」









ていうかこのシュチュエーション前にもあったよね?




「どーした?」


『…前にさ、宏光の家で宅飲みした時
私のこと抱きしめたまま寝てたよね』


「気づいてたのかよ」


『まあね?』


「あの時からAのこと好きだった」


『…そうなんだ』







私もあの頃、宏光のこと好きだったなぁ。





でも自分が宏光に好かれるなんて思ってなくて
気持ちを封印しようとか考え出したんだっけ。







「なのにさ?
朝起きたら、隣に居ないからさ」


『…だって!』


「なんだよ」


『…宏光が私に興味持ってくれるなんて
思ってもなかったから。』


「あれだけ毎日のように一緒に居たのに?」


『…モテてたし、宏光は』


「お前くらいしか、ご飯も宅飲みもしてなかったけどな」







そう言うと、ちゅっと短いキスを落とした。







「起きた時、隣に居てくれて嬉しかった」


『えっ?』


「前は起きたら隣どころか、俺の家にも居なくて
めっちゃ寂しかったんだからな?」


『…ごめんなさいっ』


「でもこれからは、ずっと居てくれるもんな」





嬉しそうに笑う宏光の顔を見て
私も幸せな気持ちになった。








歳を重ねていくほど恋愛への積極性が減って
自分が想いを寄せている相手にも
なかなか上手く気持ちを伝えられなくて。


でもそれでお互いの幸せを逃しちゃったら
意味がないわけだし。


結果的に宏光といま一緒に居れることが
ただただ嬉しい。









『…好きだよ、宏光』


「うん、俺も」









すれ違っても、ずっと愛し合えますように。





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FIN

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tama317mitsu917(プロフ) - 完結おめでとうございます♪ずっと読ませていただいてます。二人のその後がやっぱり気になるので、是非とも続編をよろしくお願いいたします。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: f8ce196041 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ぴろみんさん» ありがとうございます(^^)そう言っていただけると嬉しいです!ぜひ最後まで見てみてくださいっ (2021年2月3日 21時) (レス) id: 86c5550a31 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ぴのさん» ありがとうございます(^^)これからの展開も覗いてみてくださいっ (2021年2月3日 21時) (レス) id: 86c5550a31 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます(^^)Filledwithloveについても検討してみますね! (2021年2月3日 21時) (レス) id: 86c5550a31 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろみん(プロフ) - 次の展開どうなるのかドキドキしてます!何度でも評価押したいくらいです。最後まで楽しみにしています(^^) (2021年2月3日 11時) (レス) id: c072230a0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーすけ | 作成日時:2021年1月10日 21時

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