すれ違い、愛し合い。

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ーー北山sideーー





「先輩、変なお願いしてごめんなさい。
やっぱり帰りましょう？」






後輩の前で、泣いちゃう俺。


この状況で女の子を抱けなかった俺。









もう、何もかもが嫌だ。









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あれから自己嫌悪に陥ってたけど
そんな俺に変わらずあみちゃんは接してくれた。









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そして今日は会社の忘年会で。



Aもいたけど、俺には正直もう関係ない。









久しぶりに会社の人といろんな話をして
全てを忘れられるくらい楽しんでいた。









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なのにさ？





いつまで俺のこと、こんなに苦しめるんだろ。









近くで聞こえたAがプロポーズされたって話。







Aと話さなくなったあの日が
俺たちの終わりってずっと思ってたけど
それを聞いた瞬間、あぁ本当に終わったって。





俺は未だに期待してたんだな。









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それからは、あんまり覚えてない。





たくさん飲んで
気づいたらあみちゃんとベッドに居て。









「先輩、大丈夫ですか？」


「…あれ、おれ何してんだ？」


「覚えてませんか？忘年会で潰れちゃって」









ついこの間、あみちゃんとホテルに来て
何もできなかったのに、なんでまたホテルいんの？









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「…先輩が朝までいてって言ったんですけど」








状況を理解できてない俺に
あみちゃんは俺の様子を伺う様にそう言った。









「…はぁ、ごめん。また俺…っ」









やっぱり、あみちゃんに手を出す気になれない。






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